雨降り赤信号止まった交差点の向こう
ずぶ濡れの君と目が合った
黒いフード被って君がなにか呟いた
だけどこんなどしゃ降りじゃあなにも聞こえないな

高いビルに囲まれた此処はまるで牢獄のようでさ
息苦しくて見上げた空は
灰色に淀んで
いまもずっと泣いているんだ

どうしても、どうしても
あの日の君の言葉がこの胸に突き刺さって消えないよう
痛い僕痛い消せない傷跡を
いつまでも掻き毟ってあの日の君に振り向いてほしいと
ひとり動けないまま・・・

歩き出した青信号世界に音が溢れ出すその向こう
ずぶ濡れの君から目を逸らした
僕のせいじゃないですよって
大音量のヘッドフォンでぎゅっと目を閉じた

そうやってまた逃げ出すんだね
いつかの君の言葉がフラッシュバックして
僕はまたひとり泣きそうで
だけどもう引き返すことのできない場所まで僕は生きてしまったんだ

誰も見ないで、見ないで、こんな僕を
もう此処に僕いないよ存在する言葉も忘れてしまった
逃げ出すよ、でもこんな場所じゃあ
走っても走っても黒い影が僕に張り付いて
冷たくなったカラダは少しずつ蝕まれてゆく

ちいさな身体が耐えられなくなって
狂ったように僕は叫んだ
蹲った背中に落ちる君の言葉
ずいぶんと惨めだね
通り過ぎてゆく人ごみの中それは確かに僕に向けられて。

あああああああああああああああ

どうしても、どうしても
あの場所にはもう戻れないというのなら
痛い僕痛い消せない傷跡を
いつまでも掻き毟ってもうこのまま消えてしまえばいい
目を閉じて塞いだ世界の先
最後に見えたのは泣きそうなほど綺麗に晴れた空の青

遠くで君の声を聞いた気がした
―――ごめんね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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モノクロアウト(仮)

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投稿日:2012/05/17 14:44:47

文字数:707文字

カテゴリ:歌詞

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