優しいようで
残酷な世界に生まれた僕は
甘いあめ玉一つさえ
口に入れることを許されない
いつも、与えられるのは
可愛い包み紙に包まれてる
唐辛子より辛いあめ玉
「辛いよ」
「そう?
気のせいじゃないの」
そう言って
また、渡される
辛いあめ玉
もう、逃げたいの
僕の心はどこ
僕の本体はどこ
探しても探しても
見つからない
あ、そうか。
これは夢なんでしょう?
だから、こんな世界に
見えるんだよ。
ほら、あの柵を超えれば
目が覚めるんだよ
優しい世界に
甘いあめ玉を貰える世界に
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