少女は不思議な鏡を持っていた
それは心を映す鏡

鏡は少女の心を映し出す‥
少女の心の光も闇をも映しだす
鏡には少女の心が白く美しい花に姿を変えて写しだされていた

不思議な鏡を持った少女は毎日うたい続けた
綺麗な空を思い浮かべ 美しい声でうたい続ける
大好きなあの人を思って

「離れていても君をずっと思っているよ」

彼が言ってくれた その言葉を信じて
大好きなあの人が好きだと言ってくれた
この声と歌を届けるために
少女は彼を思いうたい続けた
彼と笑いあった楽しい日々を思いうたった
少女はそれだけで幸せだった

どれぐらい時が経っただろう
少女は彼を街で見つけた
うれしくてうれしくて少女は涙を浮かべながら
高鳴る鼓動を胸に彼の元へ走った

しかし・・少女は途中足を止めた
私の場所にいるあなたは誰?
少女が彼と過ごしたその場所はなくなっていた
見知らぬその人にやさしく彼は笑いかけていた
嘘!あれは嘘!
少女はそこからかけだした

少女が思いえがいてうたった綺麗な澄んだ空は曇り濁りだし
少女の花は呪いの歌をうたった
鏡の中の花は黒く染まり
彼を呪って叫び声をあげた
あなたを許さない!許さない!絶対許さない!
あなたは私を裏切ったんだもの!許すことなんてできないわ!

少女は1日中 呪いの歌をうたい続けた
彼を呪う歌を

少女が歌い続けた幾日か後
彼がこの世からいなくなったことを知った

少女の顔からひとすじのしずくがこぼれ落ちた
違う・・・私が望んだのは こんなことではなかったはず
私は 私は・・・

少女は自分を呪う歌をうたった

私もあの人のもとへ

鏡の中の花は
やがて枯れ堕ちて‥土に返った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

白い花→黒い花

昔書いた物語っぽいものをのせてみました。
歌詞と言えない気もしますが;気にしない方向で←ぇ・・
それよりもタイトルがセンスなさすぎて何も思い浮かばず
えらいことに。笑

閲覧数:162

投稿日:2008/04/06 23:51:25

文字数:711文字

カテゴリ:その他

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