この世界には2種類の人間がいる。
REAL―本物の世界で正直に生きる者。
IMITATION―ニセモノの世界で嘘に生きる者

世界をIMITATIONだと思い、嘘に生きる兄弟がいた。
名はカイトとガク。
彼らの共通点は―――――

実の妹、レンに魅せられていたこと。

†   †   †   †   †   †   †   †   †

レンを愛することで歪んだ日常。
決して許されない愛。
IMITATION。この言葉は俺にピッタリだ。
すべてを偽って生きる。
俺が持っているのは・・・偽りの心。


僕の想いは黒くなる。
レン、キミへの愛も黒く塗りつぶされた
不完全な愛にしかならない。
僕の目に映る世界はIMITATION
ニセモノで漆黒の世界だ。

†   †   †   †   †   †   †   †   †

ずっとキミに言いたかった
「愛してる」
たった一つの言葉なのに。

「レン、お前はこの世界が何色に見える?」
「黒。私には黒にしか見えない。誰の言葉も行動もすべて嘘に思えるの」
「俺にもそう見える。ニセモノで黒の世界。だから俺はこの世界を、このニセモノを、この黒を、IMITATION BLACKと呼ぶ」
「・・・そう。ピッタリじゃない」
「僕もそう思うよ、ガク」

ずっと抑えてきた衝動が、
抑えきれない衝動が、
キミの一言で簡単に壊れてしまう。

「カイトお兄様、ガクお兄様・・・・・・愛してるわ」

レンがその言葉を口にすると、カイトとガク、
2人を抑えていたものはあっけなく崩壊した。
抑えきれなかった“愛”をすべてレンに向ける。

「僕もだ。・・・レン、愛してる」
「レン。俺も愛してる」

言葉にすればするほどに、3人はより強くひかれあった。
レンを愛し、レンに愛されていた。


レン、キミを愛してキミに愛されて僕らは狂いそうだよ。
キミとかわす、狂いそうなほどに甘く熱い口づけは・・・
あれもIMITATIONなの?


麻薬みたいだ。レンといると感覚が麻痺していく。
俺の唇にレンの唇が触れるたびに意識が遠くなる。
それでもまだ溢れる想いと真実。
俺はそれらを―――――
       黒で塗りつぶした。


沈んでいく月が雲と重なった。
まるで影を隠すように


もうあの頃に戻れないのか?
それなら・・・このまま2人で
―――――消えてしまおう


「ごめんなさい、お兄様。・・・手を離して」


一言、言い残してレンは姿を消した。
認められなくても
いつかキミと結ばれると信じて手を離したのに
自分らしさのない愛なんて・・・・・・
     壊してしまえばいい

きつく強く抱きしめて欲しくて
レンに重ねた体のぬくもりは
IMITATION。結局すべてニセモノなんだ。

IMITATION BLACK
ニセモノでできた黒いこの世界を
気まぐれに太陽が照らして
僕を困らせる。
キミが・・・レンが見えなくなる


「ねぇ・・・レン」
「なぁ・・・レン」


―――Please teach me the answer?―――
   僕に 答えを 教えてよ?
   俺に 答えを 教えろよ?


俺には常識もモラルも必要ない。
何もかもぶち壊し
罰を受けるのは俺だけでいい。
だから・・・

「姿を現せよ・・・レン。愛してるぜ?たとえ、何があっても」

僕はレンを愛し続けるから。
キミを待つよ、いつまでも。
最後にキミが言った言葉を抱いて


「いつの日も  君を思うよ
     
      抱きしめた  肩の感触

 溶けて 消えて 無くなる前に

      キミに 会いに行くよ」


まだ来てくれないってことは
キミの記憶に僕がいるって
思っても良いんだよね?

揺らめく幻想に抱かれ
君に言った言葉は

IMITATION?

「レン・・・。俺の言葉も
お前にとってはIMITATION・・・なのか?」


僕とガク。
2人の冷たい肌に刻まれた消えない口痕
レンの証。

もう戻れない。
記憶のすべて何もかも
黒に沈めて堕ちてゆく。

レンを愛し、レンに愛され、僕らはもう狂っていた。
レンとかわす、甘く熱いくちづけ。
今となってはIMITATIONでも良い。
レンに触れることができるなら。

麻痺した感覚は戻らない。
俺の意識はレンだけに向けられる。
俺から溢れる想いも真実もレンのものだから
IMITATIONだと思うなら
―――――――――黒で塗りつぶして。

†   †   †   †   †   †   †   †   †

彼らの物語に終焉はない。
この世界がIMITATION BLACKである限り永遠に。

「2人ともだぁーい好きだよ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

IMITATION BLACK 【ばそくりあver.】

ばそくりあが歌ったIMITATION BLACKを小説化してみました。
つたない文章、お許しください

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閲覧数:340

投稿日:2010/03/30 11:48:06

文字数:1,962文字

カテゴリ:小説

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