暗がり沈み込んだ街外れ
ふらり黒猫がしっぽを揺らす
届かない星空に伸ばした手を
いつも君だけが握り返してくれた
君の隣には知らない誰か
いつの間にか座り込んでた
もう僕の席はないよと嘲笑う声に
理解(し)っていたはずの僕は酷く崩れた
走る下り坂が
ぐにゃぐにゃ揺れる
揺れて
いなくなる
僕はそのまままっ逆さま
落ちる
落ちて消える
君の前から
僕の隣にも知らない誰かが
いつの間にか座り込んでた
僕は知らない誰かに愛想笑(わら)いかけて
そっとそっとそっと消えた消えた
ああ
君がいいんだと喚く僕を
君は微笑う
微笑って
その手を振った
僕がこの手を振り返せるわけもなく
握り
締めて
強く
強く
強く
ああ
君のその手が遠ざかるのを
僕は何も出来ずに見送った
また明日と笑った君の声を
思い出して溢れる涙
涙
ああ
ああ
さよなら
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