「大丈夫か?俺なしで」
「大丈夫って言っているでしょう?心配性なところは、全然変わらないね」
不安げな目で私を見る彼。あぁもう、そんな顔をされたら寂しくなっちゃうなぁ。
「それより、レンは大丈夫なの?三日でホームシックとかじゃ、格好悪いからね」
「そっちの方こそ、すぐ俺に会いたいとか電話してくるんじゃないか?」
にやり、と笑うレン。まぁ、一週間も持たずに恋しくなるけど。
「荷物は、送ってもらうの?」
「あぁ。もう手配はしてある。後は俺が向こうに行くだけだ」
「そっか」
睫毛を伏せると、レンは顔を覗き来んでくる。条件反射で後ずさると、彼は笑った。
「本当に大丈夫か?そんな寂しげな顔されちゃ、こっちに後悔を残してしまうだろ?」
「大丈夫よ」
困ったように笑った彼は、待っていたものに気付いた。レールを走る音が聞こえてくる。
「それじゃあ、行ってくる」
電車が近づき、停まろうとしている。彼はこちらに向かって、少し寂しげに、しかし真っ直ぐな眼差しで言った。
「行ってらっしゃい。元気でね」
なるべく優しく微笑んで、彼の腕の中に抱きしめられる。昔は私と変わらなかった背丈は、見上げないといけない程に大きくなった。だけど、その優しさと温もり、抱きしめられた時の安心感は変わらない。
電車のドアが開いて、アナウンスが寂しい駅に鳴り響く。レンが電車に乗り込むと、私たちを隔てるかのように、ドアが閉まっていく。
再びアナウンスが鳴り、電車が走り始めた。レンは窓から顔を出し、叫んだ。しかし、その言葉はガタンゴトンとうるさい音に掻き消されて、聴こえない。加速していく電車と平行に走って、私も叫んだ。
電車は遠ざかり、地平線の彼方に消えていく。寂れた駅には私だけが残り、静寂が辺りを包む。
あぁ、寂しくなっちゃったなぁ。悲しいじゃないか。
きっと切なくなって、涙で枕を濡らすんだろう。
少し汚れた柱に寄りかかって、溜息をついた。
「ありがとう、って、伝わったかな…」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

セツナデシコ 1

今日が卒業式だったんですよ。なので別れるリンレン。
セツナデシコをちょっとだけイメージしました。
切なくて凛々しい本家様 http://www.nicovideo.jp/watch/sm19694866

卒業された皆様、おめでとうございます!!

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閲覧数:191

投稿日:2013/03/19 19:13:17

文字数:828文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

  • 関連する動画0

  • そのら

    そのら

    ご意見・ご感想

    タイプmswwwwwwwwww


    こいつぁ失礼いたしましたw

    2013/03/19 22:17:49

    • 美里

      美里

      いや、私もよくあるのでいいのですww
      昔のとか見るとひどいミスが…でも、直しません!(なんでだよ(面倒だからだよ(殴

      2013/03/20 10:17:37

  • そのら

    そのら

    ご意見・ご感想

    おおおおおおおおおおお、

    私もね、セツナデシコはCDで聞いたのが初だった。
    ・・・あ、いまPVはじめてみたかもしれんわww
    曲聞くだけでwwww


    さいあ~れ~~

    2013/03/19 20:55:06

    • 美里

      美里

      pv凄く感動ですよね!
      でもあれは曲聴くだけでいい曲ですよね。

      幸あれ、ですけどねw

      2013/03/19 21:32:34

  • そのら

    そのら

    ご意見・ご感想

    ふおぉぉぉおおぉおぉぉおおおお!
    感動!

    セツナデシコ、結構好きだったりするから、うれしいww


    やまとなでしこなんだろぉ~~
    ないてもいきていくんだろぉ~~

    2013/03/19 19:45:35

    • 美里

      美里

      ちょ、落ち着いてw
      これはいつものpcじゃなくてノートで一発書きだったから、感動してもらえるととっても嬉しいです^^

      セツナデシコCDで聴いた時から一目惚れでした。PV公開されてさらに感動でした。

      さっよならだっけど?
      おっわっかれだっけど?

      2013/03/19 20:22:59

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