自転車をこいでいる時、その場合は大抵学校から帰る途中の事が多いのだけれど。
時々、不意に、子供みたいに思い切り遊びたいと思う時がある。いや、今でも充分、子供なのだが。
遊ぶ内容は本当に子供の頃に自分がしてた事だ。水溜りが出来てれば、その上を、服が汚れる事も靴がビショビショになる事も気にせずに、思い切り走りたい。
泥団子を作るのも良いかも知れない。手を思い切り泥で汚して、何時の間にか足やら服やらに泥が付いても無邪気に笑いたい。
人が子供の心を忘れるのは、何時からなのだろう。
小さい頃、いや、今でも、こうはなりたくない大人の姿と言うモノを、頭の中で思い描いていた。
でも、何時からだろう。その嫌な、なりたくないと思う大人の姿が曖昧になってきてしまったのは。
大人は子供の頃の心を忘れてしまう。だからこそ、自分が言われて嫌だった事を子供にも言うのだ。
そして、その子供はそんな親の様にはなりたくないと願う。ならない様に、努力する。
けれど、子供の心を、何時か人は手放してしまう。それは、ごく自然に。人が生きる為に呼吸をする様に。食べ物を食べる様に。
大人は、子供だった頃を、忘れていく。忘れて、忘れて、そして、そして、そのまま―――――・・・・・・・・・・・・
自分がなりたくなかった、大人になっていく。
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