[A1]
翼のその先まで 黒く染め上げられたのは
もうずっと途方もない 昔についたひとつの嘘

[A2]
そのとき羽根は銀色 きらり眩しく光っていた
言葉が不細工としても 確かに話も出来ていた

[B1]
あの日に見たのはまぼろしではなく
まして嘘など吐くはずもないでしょう?

[S1]
誰かのはかりごとと 云い切ることもしないけど
あなたが疑るものは わたしの想いですらあるの

[A3]
翼のその先まで 黒く染め上げられたのは
もうずっと途方もない 隠せず見せた想いのせい

[A4]
鳴く声がひび割れていく 言葉まで奪われたのは
もうまるで救いのない そのときまでを悔やんだせい

[B2]
最後に見たのは嘲笑ではなく
涙だったと せめて思わせてほしい

[S2]
未練がましい言い訳を 並べるつもりはないけれど
その目を伏せた理由を 尋ねることも叶わないの

[S3]
想いに嘘を着せた その報いが黒だとして
染め上げた一滴は あなたの涙と そう せめて

[A1]
翼のその先まで 黒く染め上げられたのは
もうずっと途方もない 昔についたひとつの嘘

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【曲付けて頂きました】 crv 【烏座】

※前バージョンに読み。

6月23日、加筆修正完了、完成!
星座・星シリーズ、⑤よりもこの④が上にあるのはそのためです。

6月28日
敬愛する楽師・No-H様が曲をつけて下さりました…!
http://piapro.jp/content/0pjtzb77g9hd20z4
嬉しさで空が飛べるなら、からす座の星(60~160光年)まで飛んできます。

久々星の詞。
タイトルはクライと読みます。cryの発音と同じです。
泣いているのに、「泣いてないよ」と強がって涙を拭う→cryのyの下が涙の垂れたあとと見て、それを拭う→crv…とは後付けで、本当は烏座(国際名:Corvus)の略称crvから。

烏座の神話

烏は昔、銀色の羽を持ち人の言葉も話せる鳥でアポロンの使いだった。
ところがこのからすが誤った情報を伝えたせいで(嘘だったという説も、本当に間違えたという説もある)、アポロンは最愛の妻を自らの手で殺してしまう。
怒ったアポロンは烏の羽を黒く染めて、言葉も奪い、見せしめのため星座にした。

神話を知ったときに、切ないという印象がありました。
烏が嘘を吐いていなかったら、アポロンを本当に心から慕っていたら尚更だな、と。
あるいは「吐いた嘘」はアポロンの妻についてではなく、黒く染められ言葉も奪われた時ではないか、と考えてみました。
アポロンを本当に慕っていたら、この処分には抗いたくて仕方なかっただろうに、烏は黒く話せない鳥になって、星座にもなった。
それが「仕方ない事」と自分に言い聞かせての事なら、それこそ、アポロンへの感情も未練も「ない」とした嘘ではないか…と。


つまり考え過ぎです。
詳らかに描写するほど、かえって内容が軽薄になる気がしたので、あえて短く抽象的に書いてみました。

閲覧数:719

投稿日:2009/06/24 00:01:58

文字数:480文字

カテゴリ:歌詞

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    ご意見・ご感想

    シュワイ様
    > コメントありがとうございます…いい感じなんてそんな勿体ない…恐縮です;
    crvでからす座とピンとこられるなんて、星が好きというのはそれだけで十二分に伝わってきます(笑)
    有名な星座でもありませんが個人的にまつわる神話に心惹かれるものがあり詞にしてしまいました^^;
    シリーズと言っても好きな星や星座を勝手に題材にしているだけなのですが、今後も続けたいなと思います。
    頑張らせて頂きます!

    2009/06/14 07:10:41

  • シュワイ

    シュワイ

    ご意見・ご感想

    いい感じの歌詞ですね。
    crvで「からす座」と反応してしまった私は★好きです(笑)
    これからも作詞活動、頑張ってくださいね!!

    2009/06/14 05:53:07

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