閉じられた心に かかる運命の糸を払って
君のためだからと 目隠しをした
大丈夫 平気さ すぐにまた傷はふさがるよ
微笑んだようなその頬に 安心する僕がいた
薄く紅色に上気していく
君の頬に 顔を寄せて 囁くふりして 噛み切った 耳
世界の雑音を聞かせたくないからなんて もう聞こえない嘘をつく
「 君のことが 好きだから 」と 愛したふりして ふさいだ声
まとわりついた息を呑んだ あぁでも僕は 倒錯的に君を好きになるようだ
片隅の椅子に 縛った君と僕の約束
無言で指切った 沈黙の鍵
大丈夫? ごめんね 私はもういなくなるからね
無意識に腕をつかんで 君を殺す僕がいた
淡く青色に蒸発していく
君の耳に 口をつけて 叫んだ言葉は もう忘れたよ
世界の雑音が僕の言葉を蝕んで 閉じたまま錆びた目と口
「 大好きだよ 本当なんだよ 」って 信じたふりして 君は笑った
空間に満ちた潮に噤む あぁほら僕は 内向的な恋心を抱くようだ
手を伸ばして 伸びた爪で 君の背中なぞって 言えない言葉を書いた
振り向くなよ 頚に当てて 僕の背中にあたる 鋭い文字が刺さるのを見た
君の方に 顔を寄せて 囁くふりして噛み切った 耳
世界の雑音に溶けて消える赤い錆 もう戻れない一秒前
「 わかってるよ もう許すよ 」 君の声に膝は折れて
腕をついて落ちる涙 あぁもう僕は 反抗的に生きていたようだ
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