
空いた今の心を埋める
別れの歌を歌えば
プレイリストが終わって
再び1に還る
キミからいろんな歌をもらったね
出会いや別れに、恋愛の歌
全てが私の宝物だから
これからもずっと大事にするよ
何気なく過ごした毎日
いつもそばにキミがいてくれてた
手を繋ぎ歩く週末に
並んで落ちる影二つ
靉靆(あいたい)の空 続く限り
この歌は届くはずだ
きっとキミもそうだって
思っているはずでしょ?
弥生月に靡く春風
水面を揺らして
聴こえるのは私と春の
足音だけの街
一日一日 時が過ぎていき
私の歌 また1へと戻る
好きではなかった別れの歌すら
今ではとっても愛おしいんだ
何気なく進んだ道でも
間違いかなんて分からないから
誰もいないこの終末に
ぽつりと落ちる影一つ
相対する世界の先に
キミが待ち続けてると
ひたすらに前に進み
道標を探すの
弥生月に舞う白雪を
いつかは忘れて
キミとの記憶も薄れゆく
日が来るのだろうか
目が覚めた時にはもう
世界が終わって
静寂だけが全てを
飲み込んでしまった
夢なら……と何度も
願ってみたけど
もう戻ることなどない
不可逆摂理
ただただ味気ない今の日常が
過去の私を埋(うず)めてく
風化しゆくこのメモリーが
二度と戻らなくなる前に
また1へと戻った歌は
増えることはないのかなって
それでも諦めずに歌う
最果てまで響いてよと
藍帯色(あいたいしょく)の空に流る
星が瞳に映って
最初で最後の願い
「終末世界の終末を--。」
会いたいという気持ちはまだ
消えないままでいるから
また笑い合えるように
キミを見つけだすから
弥生月の今日九日と
気付いた時には
キミがくれた別れの歌を
歌い涙を拭く
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