ヒトツ欠片を拾ったら
世界が遠くに見えたのです
身近にあったものが離れたことで
気付いたことがあるのです

フタツ欠片を拾ったら
貴方が遠くに見えたのです
望遠鏡から眺めた世界には
涙色の空が映ったのです

世の常識というのは 脆いツミキと同じです
魚が空を飛ぶのなら
陽は西から昇るでしょう


ミッツ欠片を拾ったら
私が遠くに見えたのです
現実から目を背ける私には
この欠片は見えないでしょう

欠片は水面のような鏡です
世界を映し 貴方を映し 私を映す
世の理などは知りません
けれど崩れた常識は 今も胸にあるのです


ヨッツ欠片を拾ったら
私の隣に貴方が来たのです
『最後のチャンスだ』と言った貴方は
銀のナイフを私に向けました

イツツ欠片はありません
そのかわりナイフを握りしめました
真っ赤な華は咲くことなく
ナイフは溶けて水になりました


欠片は今もあるのです
自分を見失ったら拾いましょう
きっと 気付くことがあるのです
ミナモカケラを拾いましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ミナモカケラ

現実逃避ってよくないよねって詩。

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投稿日:2009/10/18 10:29:51

文字数:436文字

カテゴリ:歌詞

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