鳩羽 圭

握った指が離れて
体温を奪う 「やめて」
縁距離なんて測れない
そっと心を閉じるよ
白線の上だけ歩いて、
シナリオ通りの人形で。
対の鏡から歌い出す
白地図埋めるひとかけら
曖昧な言葉でもいいよ
でも、手を取って下さい...

日常と非日常の狭間で　僕らは今も
どちらに慣れればいいかなんて
『誰にもわからない』と
揺らぐ視界の中で　霞んだ心情(こころ)の底で
後悔を呟くのか　ひかりを視るのか
慣れすぎた生活に　僕らは甘えてばかりで。
夜半(よわ)に鳴り響く風の音　あるのは、闇(くらやみ)
カタカタと震わす身体を抱きしめ
眠...

あたしが届く範囲が　キミとあの子をつなぐ距離
「そっと傍に居させてよ」　小さなあたしは呟いた
例えば朝のおはようから　夜のおやすみまで
あの子の声が聴けたら　どんなにいいだろうって
他の誰にも聞こえない　秘密の糸電話みたいに。
浅い眠りの中で　キミにあたしが出会えたら
分厚い硝子を突き破って　伝える...

ヒトツ欠片を拾ったら
世界が遠くに見えたのです
身近にあったものが離れたことで
気付いたことがあるのです
フタツ欠片を拾ったら
貴方が遠くに見えたのです
望遠鏡から眺めた世界には
涙色の空が映ったのです
世の常識というのは 脆いツミキと同じです
魚が空を飛ぶのなら...

真夜中の交差点の真ん中で
私は叫ぶ『此処ニイルヨ』
四方を壁に囲まれたような町の中
いつまで経っても来ない朝を目指す
どうしてなの？ 人がいないの
誰もいないの 一人なの
真夜中の交差点の真ん中で
私は叫ぶ『此処ニイルヨ』
十字路を駆け抜け叫ぶのよ
『私ハ此処ニイル！』...

雨にうたれて気付くんだ
どれだけ君をすきだったか
嘘しかない世の中で
君は『僕』を見てくれたのに
僕は見て見ぬ振りしてさ
交差した二人 ゴールのない迷路
行き場のない想い 鍵をかけた宝箱
どうすればいいかわからなかった
友達でいたかった でも
君を他人(だれか)にやるなんて...

ガラクタの上の綺麗な月を
採りたいと望む 哀れな僕に
君は涙した
空の玉座 君の玉座
かつての面影 今はなくて
ガラクタの頂点にいた君も
今はガラクタ一部分
闇夜の林檎 黒と赤
毒さえ入っていれば君は僕に逢いに来てくれる？
狂ってでもいい...

『ごめんね』なんて言わせない
涙なんか流さない
だから 赤く 紅く 可愛い顔に染まってくれよ？
青空 自転車 坂道下る
全速力 この先に君がいる
『おはよう』『待たせてごめん』
『いいよ』って笑う君
今日も 可愛いmy princess！
恋とか 愛とか 恥ずかしいけど
『好きだよ』伝えたい...

掴まえて 捕まえて 檻の中に閉じ込めて
私だけをその瞳に 焼き付けなさい
偽りのない「愛」が欲しいの
　 　　　　　
　　　　　　
高い塔 最上階 鉄格子
下にいたのは貴方 中にいたのは私
鎖に繋がれて 部屋からは出られないの
毎夜貴方は部屋に来て 私とワ...

箱の中ずっと 待ってたきっと
貴方のこと夢見てたよ
さぁ 奏でましょう 僕らのメロディー
貴方の音を聴かせて マスター
　　　　　
出逢った瞬間に 即買いを決めてくれたね
どんな声か知らないで買ったの？
それとも…調べてくれた…のかな？ 　　...

瞳の中に 目覚めた青き焔を 　　　　　　　　　
揺るがすことなど あってはならないなら 　　　　　　
小さな旅人 歴史を探して途方もない荒野
駆け回る遠い 記憶 忘れられた 欠片(ピース)
探せ 捜せ 生きる意味を
少年は 剣を掲げて 今　　　　　　　　　　　...

嗚呼 私は ずっと待ってるの...　　　　　　　　
春来た 桜舞う その中で 私は籠に入ったの
鍵は堅くて出られない 私は籠に買われたの　
　
夏来た 日差し射す その中で 私は籠で遊んだの
指は絡めて離さない 私は籠で飼われたの 　
そんな 嗚呼 そんな私に ...

僕のココロは雨でした 貴方のココロは何処ですか？
今 ハジマリの音を聴く 　
　
貴方と出逢ったあの日のソラは 雨上がりの虹でした　　　　　　　　　　
ビニール傘を持って僕を見下ろす貴方は とても大きく見えました　　　　
透明な傘には小雨の雫 そこから見えたアオゾラが
ハ...