嗚呼 私は ずっと待ってるの...        

春来た 桜舞う その中で 私は籠に入ったの
鍵は堅くて出られない 私は籠に買われたの 
 
夏来た 日差し射す その中で 私は籠で遊んだの
指は絡めて離さない 私は籠で飼われたの  

そんな 嗚呼 そんな私に 君は語りかけてくれました
外界(そと)の夢 幻(ゆめ)と知りながら 私は強く願いました  



秋来た 椛散る その中で 私は籠を抜け出した
君に逢うため走り出す 私は籠で変われたの
  
冬来た 霙降る その中で 私は籠に戻された
縄が痛くて動けない 私は籠と交われたの  

そんな 嗚呼 そんな私に君は笑いかけてくれますか?
内界(なか)の傷 自身(きず)と知りながら 私は強く想いました


君と私が逢ったことは 偶然だった けれど
気紛れでもいい
もう一度逢いたい
陶酔(ゆめ)だとわかっていても
幸せな噺を魅せて欲しいの


嗚呼 私は ずっと待ってるの
何度髪が乱れ 風が吹こうとも
枯れ木の花となろうとも
籠の歌はずっと 君を呼び続けるわ

ずっと 嗚呼 ずっと...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

籠ノ姫歌君ヲ呼ブ

歌詞の解釈は人それぞれだと思いますが、自分的には「和」「遊郭」「恋にも愛にもならない想い」をテーマにしています。一回とことん救いのない歌詞を書いてみたかったので自分的には満足です。

「私」は「籠」に囚われて抜け出せれない。「君」の話を聞いて「夢」をみる。「君」に逢いたくて「籠」からなんとか逃げ出すけれど、結局「籠」に囚われる。「君」に逢うには「君」が「私」に逢いに来てくれればいいんだけど「君」はいつまでも「私」の元へ訪れてくれない。「私」は待ってることしか、信じることしかできないからずっと「君」の名を呼び続ける。その「逢いたい」って気持ちは恋でも愛でもない、純粋な穢れのない気持ち。だけど、そんな気持ちは純粋だからこそ呪いの様な...例えばこの「籠ノ姫歌君ヲ呼ブ」の様な歌になりやすいのかもしれません。

一応タイトルに「姫」がついてるので女性型のほうがいいのかな~。

閲覧数:269

投稿日:2008/03/17 15:55:03

文字数:675文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

クリップボードにコピーしました