---A
夏が呼ぶ 空は澄み渡り
喧騒の祭を遠く聴く
若葉に祈りと希望託し
水辺に佇みて 目を伏せる
---B
指先に摘む 空の色の縦糸
晴れの合間に織り込むは 朧月夜
---C
口ずさむは 貴方の唄
目の先の星に 時の流れ 思い出した
---S
泣いて、泣いて、兎の目して
穏やかな私何処へやら
夏のうちに もう一度だけ
叫びは胸の中 今でも
---B2
思い出し涙浮かんだ 貴方の言葉
「手放した命を追って 暫しの旅に。」
---C2
飛沫あげて 私も追う
届かない光 くるり、廻り また逃げ出す
---S2
奔る、奔る、涙も棄てて
足枷引き摺り一目に
冷たい水が 跳ね回るのが
綺麗で目に留まる 「嗚、永久よ。」
---C2
手を伸ばし 彼方見遣る
宵闇の果てに 小さく灯る 送り火数え
---S3
笑え、笑え、華は鮮やか
夜の闇さえも 照らし出せ
気付かぬうちに溢れ出た 涙 散らし 唄を
---S4
咲けと、咲けと、貴方を想う
滲みゆく空に 色を撒く
宝箱から拾い上げた 思い出色 染まる
---LS
泣いて、笑う、目尻に紅を
夏が終われども いつまでも
髪を乱し 息を切らして
美しき現を 届けよう
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