看護婦が描いている
入れそうにない迷路
あとがきに載っていた
この小説は遺書
金属製のシフォン
階段を踏み外したい
怖がってくれたんだ
愛せずにおけないよ
混じりけのない純粋な性欲と
逆説がもどかしそうに立っている
月極めの激痛と作詞家達
動けないから声が響くのさ
※
水路に 映画の
ラストシーン
もう人に 見せるのに
酷いシーツ
精神外科の隣人と
胎児と話す少女
はじめに聞かれたんだ
この世界でいいの?
快晴になる千年前
遊びに来たからね
葬式のエンディング
花嫁が会いに来る
当たり障りのない幸せな弛みも
背中に立てた爪が我に返す
星が回るのは誰かのおやすみ
腐らせるにはおはようのステップ
※
水路に 映画の
ラストシーン
もう人に 見せるのに
酷いシーツ
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