とある街の小さな時計塔の前で
僕は彼女と出会いました
何故でしょう?初めて会った筈なのに
彼女の声や仕草 その全部が
とても懐かしく感じるんです
名前すらも知らない人だけど
脳内を過った フラッシュバックのような
色のない景色 今のはこの場所でしょうか?
泣き崩れる女性 溢れ流れる涙
震える小さな身体を抱き締めてあげたくて
不意に手を伸ばした
指先すら届かず触れず消えた
其処にあった確かな存在は
僕の夢に現れる あの人でしょうか?
会ったことがある気がするけれど
どうしても思い出せないんです
何故でしょう?初めましての筈なのに
彼の優しい眼や声音 その全てを
とても懐かしく思えるんです
名前すらもわからない人だけど
脳内に響いた 呼びかけてくるような声が
《笑ってください》今のは彼の声でしょうか?
赤く染まる男性 開くことのない瞳
温度を失くしていく身体を 放したくなくて
手に力を込めた
縋る想いと共に溶けて消えた
其処にあった確かな存在は
私が夢で逢う あの人でしょうか?
やっと思い出せたよ 君は僕の
確かな最愛成る人
欠けていたピースの全てが埋まった
小さく呟いた《お待たせ、ただいま》
君は気づいてくれますか?
[あの日の約束、果たしに来たんだ]
やっとまた逢えた 君は私の
唯一人 最愛の人
狂っていた歯車の全てが噛み合った
小さく笑った《100年の遅刻だよ》
君も笑ってくれますか?
『おかえり』と『ただいま』が交差する
やっと届いた掌 絡み合う指
流す涙は 決して悲しみの意ではなくて
《もう離れない》《もう離れないで》
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想