夏の日差しを浴びて 汗ばむ首すじ
涼しさ運ぶ風と一緒に 肩にとまるテントウムシが
飛び立つ先はどこだろう この疲れ果てた体でも

君との思い出数えるように 一つずつ点をなぞる
夜空に描いた星座のように 輝いて いつか

どんな急な坂道も 登りつめた先で 瞳に映す光がある
広い空に恐れず 飛べる力をくれた あなたへ
あの光の方へ

一瞬の季節に 一生を終える向日葵
そんな姿に羽を休めて 立ち止まるユメオイムシが
飛び立つ先は心の奥 光を見失っていく

希望という花びら抱えられず 重くうつむいた あの花
君の声が名を呼ぶあの日から 起き上がる いつか

どんな暗い心の空も 道しるべのように 灯された光となって
この世界に迷わず 帰れるように 君を待つ人へ
温もりの街へ

北極星に向かう七星 いつか一等星まで
夢中で追いかけた 天高く 長い道のり かすむしるしを
見失わず歩けたのは たった一つの星明り あなたの記憶

どんな遠い距離でも あなたに見えるように 瞳に映す光になって
いつも高い場所で あの星座のように 想うよ
背中に 小さな芽を宿して
あなたに届きますように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

天道虫の星座

~あとがき~ 2010.10.3 完成
手や草花にとまっては、いつも高い場所から飛んでいくテントウムシ。
しかも、背中に7つの点を背負って空に向かっていく。
朝は太陽に届くように、夜は星座のように。
自分が離れた誰かを想う時、空に向けて気持ちを飛ばしてみるように、
天道虫は飛んでいくのかなと思いました。

虫を題材にした歌詞は二つ目で、楽しく書かせてもらいました。
正直、虫ってそこまで好きではないですが^^;
自然に生きるものは、たくさんのことを教えてくれます(o゜▽゜)

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投稿日:2011/07/05 07:56:50

文字数:496文字

カテゴリ:小説

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