夏の夜空を指さして
星座つぶやく君の声
はしゃぐ姿昔のままで
余命の生、信じられず

唐突に「花火見たい」
外出はできないから
5階のリハビリ室
浴衣着て化粧もして

遠く花火打ち上がり
瞳の中煌めいた
楽しそうな横顔
永遠を感じさせ

「アルタイル、デネブにヴェガ」
噛み締めるように言って
また花火にはしゃいで
ふと瞳虚空見つめ

少ない時、足早に
砂時計が落ちるよう
懸命に今生きて
感じてる焼き付ける

遠く花火打ち上がり
瞳の中煌めいた
楽しそうな横顔
永遠を感じさせ