回送列車に乗り込んで
夜を待つ今日の君を見てる
回想ばっか、馬鹿みたいね
って僕を笑った君を見てる
水平線を窓に描いて
月明り射した海を見てる
海底だって遠くないね
って夜霞む列車が海を往く
ああ、まだ 君の声を愛せたなら
ああ、ただ 僕の声が届くのなら
半透明な水を掻いて
君の手を引いた夢を見てる
感情なんて僕にないね
って強がるように海を歩く
月が照らした海を歩く
ああ、まだ 君の声を愛せたなら
ああ、ただ 僕の声が届くのなら
ああ、まだ 君の声を愛してるから
ああ、ただ 僕の声は夏に爆ぜた
君を映したこの目の中
海にこぼした夏の青だ
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