もっともっと　歩こう
あの丘の　上には
きっときっと　あるよ
ぼくらの　たからもの


きのうハチミツ　なめながら
ぼくは　ママに聞いたんだ
すばらしい　たからものが
あの丘の上に　あること
でも　それは　一人では
見つけられない　ものだって
するときみ　笑って言った
「いっしょにさがしに行こうよ」


だから　朝はやく
ふたり　でかけたよ
たからもの　さがしに
歩いていこう　歩いていこうよ

だから　手をつなぎ
見つけ　にいこうよ
おべんとう　かたてに
歌っていこう　歌っていこうよ


丘の上につづく道　雨がふってきたよ
くさかげで　雨やどり　やま・ない・かな
だけど　きみと　いれば　雨もいやじゃない
雨上がりの　空には　きら・きら・にじ



さけおむすび　食べおわり
ぼくは　きみにこう言った
すばらしい　たからものって
いったいどんなもの　だろうね
たくさんの　お金かな？
見たこともない　ごちそう？
するときみ　笑って言った
「なんだかどうでもいいよね」


ほんと　へんだよね
ぼくも　そうなんだ
お金も　ごちそうも
どうでもいい　どうでもいいよね

だって　ふたりして
見つけた　ものならば　
ただの　小石だって
たからものに　たからものになるよ


やっとついた　丘の上　たからもの　さがす
あかね色　夕やけが　ひろ・がる・だけ
だけど　きみが　いれば　なぜか楽しいよ
いっしょに見る　空には　いち・ばん・ぼし


ちょっと　ちょっと　がっかり
ふたりして　笑って
ほっと　ほっと　ひといき
丘の上　すわりこむ

ずっと　ずっと　いっしょに　
ともだちで　いようね
やっと　やっと　わかった
きみが　たからもの