「初めまして、こんにちは」
私がそう言うと 会う人皆、悲し気に微笑うの
ねぇなんで?
分からない けど きっと忘れちゃ駄目なんだ
だから 日記を書く事にした
また明日、理由を聞くために
大切な日記 机の引き出しの奥 そっと隠した
「お休みなさい」
「お休みなさい」
優し気な女の人と、男の人
何処か懐かしい 二人の声
返事して 優しい夢を見る
目を覚ますと 知らない場所
ここは何処? 優しげな男女に聞いてみる
聞いてびっくり ここ 私の家なんだって
少しも 覚えてないけれど
明日には、思い出せるといいな
そうしたら あの二人もきっと 笑ってくれる
「お休みなさい」
「お休みなさい。また明日」
悲しげに笑った、二人の笑顔
閉じた瞼に 焼き付いた
今夜は多分 幸せな夢を見る
目を覚ますと 知らない部屋
静かに起きて 部屋をぐるり見回してみる
目に付いた机 ふむ 躊躇いつつ開けた
パサリ 日記を落とした
沢山の、似た文字の羅列
これはきっと 私が書いたもの 分かってしまう
「ごめんなさい」
「忘れたくない」
泣き叫ぶ私を包む、二人の腕
この温もりも 忘れるの?
寝たくない 苦しい夢は嫌
「大丈夫。泣かないで」
「私達が覚えてるから」
泣き微笑う、父さん母さん
愛してるわ 忘れても
目を閉じて 愛しい夢を見る
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