蒼い花が咲いた 名もない海原で
人知れず 生まれた泡が
夜を漂って 消えてく……

孤独には 慣れすぎたの
今日もまた 水と戯れている
涙を流しても 
この海の深さに 混ざるだけね

そんな日々に 現れたのは
沈んでゆく あなたの命の灯火
海の底 闇に祝福されて
二人出会った

Mermaid Lover
波のベッドで
目を醒ます 誰かの甘い息吹

秘密の真珠の殻は
あなたが開けてしまった……

柔らかな その微笑みから
わたしの知らない 
地上(せかい)が香る
全てを乾かした 太陽の
光は残酷で

地平線は 
「わたし」には遠い場所
深淵の中では 
生きられない「あなた」

Mermaid Lover
月を辿って
帰るべき地へと 連なる渚

海鳴りの境界線
二人で渡りたかった

Mermaid Lover
陽射しに染まる雫は
頬から こぼれ落ちてく

潮風が 囁く時
優しい蒼に抱かれ

真珠の夢は醒める……


【発声用のひらがな歌詞】
()内は、1音で2文字以上発声

あおいはながさいたなもないうなばらで
ひとしれずうまれたあわが
よるをだたよってきえてく

こどくにわなれすぎたの
きょおもまたみずとたわむれている
なみだをながしても 
このうみのふかさにまざるだけね

そんなひびにあらわれたのわ
しずんでゆくあなたのいのちのともしび
うみのそこやみにしゅくふくされて
ふたりであった

まあ(めい)どらぶぁー
なみのべっどで
めをさますだれかのあまいいぶき

ひみつのしんじゅのからわ
あなたがあけてしまった

やわらかなそのほほえみから
わたしのしらない 
せかいがかおる
すべてをかわかしたたいよおの
ひかりわざんこくで

ちへいせんわ 
わたしにわ(とお)いばしょ
しんえんのなかでわ
いきられないあなた

まあ(めい)どらぶぁー
つきをたどって
かえるべきちえとつらなるなぎさ

うみなりのきょおかいせん
ふたりでわたりたかった

まあ(めい)どらぶぁー
ひざしにそまるしずくわ
ほほからこぼれおちてく

しおかぜがささやくとき 
やさしいあおにだかれ

しんじゅのゆめわさめる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Mermaid Lover

応募用→https://piapro.jp/t/JgTQ

5/4 ちょっと修正

透明感のある、儚げな曲調にあわせ、
人魚の恋物語のイメージで書きました。

また、ドラム、ピアノのリバーブが効いた音使いから、深海のイメージが湧いたことも、
このテーマを選んだ理由の一つです。

ある日、主人公の人魚が溺れた人間を助け、一目ぼれしながらも、
住む世界の違いから、恋を諦める……みたいな感じです。

閲覧数:632

投稿日:2024/05/04 20:26:28

文字数:905文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました