さらりと手の中からすり抜けていったのは
浸透する程貴方色に染まった私の心の欠片で
何故だか哀しくもなくただとてもとても空虚な闇が
私の中で広がっていくのを感じでいた
ちくりちくりと心を突き刺す甘く鈍い毒の針
徐々に「愛憎」という毒に侵されていく心
心地よくも寒々しいこの感触
どろりと身体から溶けていったのは
枯渇する程貴方色に染まった私の心の一部で
何故だか苦しくもなくただとてもとても深遠な闇が
私の中で広がっていくのを感じていた
ちくりちくりと突き刺す痛く辛い蜜の針。
静かに「悲愛」という蜜に犯されていく心
寒々しく溶けるほどの感触
きっと、私は当の昔に狂っていたのだろう
貴方色に浸透した心を抱いたときに
貴方に染まり続けた自分の身体を抱いたときに
闇の中にただ一人
私は貴方への「愛」を謳いましょう
私は貴方への「心」を奏でましょう
「憎悪」と「悲哀」の旋律を
闇の中で響かせながら
貴方がただ。
ただ。
ただ愛おしい。
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