(0S)
止まないで
止まないで、まだ
涙を隠したいの

寂しくて
寂しくて、もう
くすんだ頬紅が…

(1A)
冷えた手のひらは
温もりを探してる
傘を持つ腕が
少し痛んでも

(1S)
止まないで
止まないで、まだ
ぽつりと
呟いたけど

願っても
願わなくても
何にも知らずに

雨は降るのでしょう
ただ、降り続くのでしょう

(2A)
浮かぶ思い出は
灰色に霞んでく
黒に侵された
空模様と同じ

(2S)
止まないで
止まないで、まだ
想いが
冷めてゆくまで

切なくて
切なくて、ただ
震えた唇が…

(C)
雲に隠れた
青い空のように
私の恋も閉じ込めて

(3S)
止まないで
止まないで、まだ
涙が枯れ果てるまで

この声も
かき消すように
静寂を
貫いて

響き続けている
涙隠の雨音


～かな詞～


(0S)
やまないで
やまないで、まだ
なみだをかくしたいの

さびしくて
さびしくて、もう
くすんだほおべにが…

(1A)
ひえたてのひらは
ぬくもりをさがしてる
かさをもつうでが
すこしいたんでも

(1S)
やまないで
やまないで、まだ
ぽつりと
つぶやいたけど

ねがっても
ねがわなくても
なんにもしらずに

あめはふるのでしょう
ただ、ふりつづくのでしょう

(2A)
うかぶおもいでは
はいいろにかすんでく
くろにおかされた
そらもようとおなじ

(2S)
やまないで
やまないで、まだ
おもいが
さめてゆくまで

せつなくて
せつなくて、ただ
ふるえたくちびるが…

(C)
くもにかくれた
あおいそらのように
わたしのこいもとじこめて

(3S)
やまないで
やまないで、まだ
なみだがかれはてるまで

このこえも
かきけすように
しじまを
つらぬいて

ひびきつづけている
るいいんのあまおと