春を通り過ぎて 掌を結び
痛いよと泣いては 夏とじゃれ合った
二人に注ぐ 光
凍て付かないように 温めてたものが
何だったかさえも 思い出せなくて
君が笑ってくれたから
土の中に埋もれてた
僕を掬い上げてみた
今は遠い昔話
君に笑って欲しいから
零れるほどの花集め
冠にすることにした
何れ腐るとも知らずに
秋に交わした事 秘密にしようと
色彩に混ぜ込み 冬へと溶かした
雨に流される 声
忘れないように 繰り返す名前が
届くかどうかすら わかりはしなくて
君が悲しい報せなら
僕のこの手で耳塞ぎ
そっと遮断してあげるよ
泣かなくても大丈夫さ
君の体温くらいなら
僕から奪っていいよ
きっと瞼は動くから
泣かなくても大丈夫さ
ねえ
まるで世界が音を立て
壊れたみたいな気がした
君が止まってしまっても
エンドロールは来ないのに
君が此処に居なくても
何一つと終わらないの
僕がもし呼吸をやめても
君は二度と還らないの
君が好きと云っていた
レインリリーが咲き誇る
僕は雨が上がる時を
君の隣で待っている
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