(1A)
僕は無情にも明日へ走れるだろうか
少し無視してる未来に走れるだろうか
僕のような時計は気付かないだろうか
くたびれたことに安心をして
止まっていいかきいてること

(1B)
何度も気づくために失うことなんて
何度も飛べるように落ちることなんて
何度消されても作り直すことなんて
怖がりな僕にはできなくって
ここから離れることをしない

(1S)
ただ僕はやさしくなれなかったんだ
むしろ命は嫌いじゃないほうで
死にたいとかいうやつのこと
消えたいだけだろうと想い泣く

けど僕はやさしくなれなかったんだ
ボロボロになりきった心にまだ
頑張れって言葉を投げて
素敵な大人になれたって
やさしくなれなかった僕は泣く

(2A)
僕は理想を無意味と言えるのだろうか
綺麗事など嫌いと言えるのだろうか
僕は何を間違いと言えるのだろうか
馬鹿ということに安心をして
答えは探さないままいる

(2B)
なにも翼が欲しくなったのではなくて
人の力が欲しくなったんでもなくて
愛情も友情もどこか知らないけど
僕を待ってくれる温もりが
どうやら涙が欲しいらしい

(2S)
ただ僕はやさしくなれなかったんだ
ありがとうって言葉を鵜呑みにした
無力だと気づきたくなくて
強くなれたんだと勘違(オモ)い泣く

けど僕はやさしくなれなかったんだ
倒れかけた人の肩を支えて
一人じゃないよって笑った
これで僕も一人じゃないと
やさしくなれなかった僕は泣く

(C)
苦しみとか憎しみとか
辛いとか痛いだとか
そういうのは知りたくなくて
でも知っていて

隠していて隠していて
知らないや知らないよって
やさしくなれなかったんだ
やさしくしなかったんだ

(LS)
ただ僕はやさしくなれなかったんだ
所詮そんなもんだってすぐ逃げて
やっぱり無理だと諦めて
こんなもんだと妥協したんだ

ただ僕はやさしくなれなかったんだ
人の弱さに弱さを隠して
比べて傷ついて比べて
自分を好きになれなくって
やさしくなりたかった僕は
やさしくなるために泣いた