花芽はなほ固く
深山は白妙 羽織り厚衣
霞む天井を眺む

渡り来る鳥の風ふる袖 寄せては比翼
春兆し あり衣の裾 綻びて 呱々を告げる

咲かせては散る花と
雪解けの露きらら 耀ひ揺れて
不変の此の身のもとへ
彼らを 育み 其の生を 実りを 導こう
また空へ


風は儘柔く
浅葱の丘には 紅の簪
華やぐ裾を彩る

渡り立つ鳥の天ふる先 旅路は遠く
陰りには 山吹襲 畳なはり 死出を悼む

生まれては散る羽よ
木漏れ日の降る枝を揺籃にして
移り逝く其の身に代わり
雛らを見守ろう


咲かせては散る花と
雪解けの露きらら耀ひ揺れて
移り往く季節の隨に
君の生に光射すように

咲かせては散る花を
春告の風薫る階にして
不変の此の身に代えて
彼らを 永き 其の旅を 廻りを 見送ろう
また空へ

梅香 標となりて巡るように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

梅香昇りて鳥雲に入る (歌詞)

閲覧数:40

投稿日:2024/02/22 22:37:04

文字数:389文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました