今際の時 君は呟く
「ありがとう」と
刹那 瞳閉じ
永久の旅路へ
置いていかれた森人(イェレミアス)
「何もできなかった」と嘆く
守ると誓ったのに
光失くす
現実から目を逸らし
夜に怯え…
人と妖の世界
決して交わってはいけない
誰かが開けた結界
消える人間 数知れず
俺が強かったなら
共に生きられたのに…
孤独な半妖精の少年(アールヴイェレミアス)
気弱で臆病 故に
皆に利用され 嘲られた
街を離れ 森に住み着く
静かな暮らしは
己の心落ち着かせた
風音止まない夕月夜
池の畔 震える子供
人を保護して元の世界へ
だけど子は拒む
「あの家に帰るぐらいなら
ここで消えた方がマシ」
本音を聞いて戸惑う
俺が力になれないか?
「今の俺には、こうすることしかできない」
──心を閉ざしていた人の子であったが、次第に笑顔を見せるようになった。その微笑みを愛おしく思う森人は人間を守ろうと誓う。
しかし、外の人間を受け入れるほど、妖の森は優しくなんてなかった……
駆けつけるも間に合わず
(どうか自分を責めないで)
弱る君を抱いて
(いつも傍に僕がいるよ)
最後の言葉 遺す
(忌まわしきあの──を…どうか)
あの日の言葉を 今
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