今日は珍しく角のカフェに憂鬱が漂う
2月を温めるカプチーノも冷めて
見つめたいのに鋭い視線が痛々しい
不機嫌が舌くちびるを噛む
乱暴にも手をとって
連れ去ってしまいたい
過ちと気付きながらも
ひとつやふたつ恋心の欠片を覗かせて
縁には意地悪な口紅の跡
嫌いも好きもときめきなら鏡に磨かせて
いつかは小悪魔な微笑みの様に
雲も慌ただしく遠い国の雪景色を創る
2月の真ん中で着るコートは重く
右手を握る冷たい左手が震えてて
ご機嫌は斜めなまま過ぎる
間接キスでもきっと
怒られてしまうだろう
邪な気を悟られて
君のため息が零れると不安で仕様がない
綺麗にさしてた口紅も落ち
いっそ嫌いになれるのならばそれでいいかな
なんて思っている僕は無様だな
伝えたい想いを飲み干してしまったんだ
それは「ごめんね」なんかじゃなくて
もっと前向きで優しい言の葉
ひとつやふたつ恋心の欠片を覗かせて
縁には意地悪な口紅の跡
嫌いも好きもときめきなら鏡に磨かせて
いつかは小悪魔な微笑みに
街に溢れる恋敵の誘惑をかわして
ふてくされた天使とくちづけ交わす
かじかんだ手を握り返す左手のぬくもり
今では小悪魔も満面の笑み
聞き慣れたBGM
角のカフェに憂鬱は似合わない
2人で温かいカプチーノを飲もう
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