誰の耳にも　届きはしない
　生まれて消える　秘密のメロディ
　震える咽喉は　言葉を全て
　喰べて飲み込み　ただ吼えるだけ

　縦から　横から　斜めから
　格子が　遮る　中と外
　廃墟に　一人　佇んで
　私は　歌おう　「ナンノタメ？」

　無限に広がる　闇に捕らわれて
　何処へも行けない　心を暴こう
　何時の日か誰か　に届きますように
　懇願　哀願　嘆願　念願



　誰の目にも　映りはしない
　消えて生まれる　秘密のメロディ
　のたうつ思考　音さえ全て
　引き裂き潰し　ただ哂うだけ

　縦から　横から　斜めから
　格子が　遮る　この世界
　廃墟に　私は　佇んで
　響きは　しない　歌紡ぐ　
　　
　千切り棄てられた　繋がりを求め
　虚構の世界へ　伸ばした指先
　彷徨いもがいて　尚も空回る
　無音の静寂に　涙は凍えた


　嗚呼、それでも私は


　私は此処だと　両手を伸ばそう
　いつの日か誰か　に届きますように
　私は此処から　歌い続けよう
　懇願　哀願　嘆願　念願



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　だれのみみにも　とどきはしない
　うまれてきえる　ひみつのめろ(でぃ)
　ふるえるのどは　ことばをすべて
　たべてのみこみ　ただほえるだけ

　たてから　よこから　ななめから
　こうしが　さえぎる　なかとそと
　はい(きょ)に　◎ひとり　たたずんで
　わたしは　うたおう　なんのため

　むげんにひろがる　やみにとらわれて
　どこへもいけない　こころをあばこう
　いつのひかだれか　にとどきます(よう)に
　こんがんあいがん　たんがんねんがん



　◎だれのめにも　うつりはしない
　きえてうまれる　ひみつのめろ(でぃ)
　のたうつしこう　おとさえすべて
　ひきさきつぶし　ただわらうだけ

　たてから　よこから　ななめから
　こうしが　さえぎる　このせかい
　はい(きょ)に　わたしは　たたずんで
　ひびきは　◎しない　うたつむぐ　
　　
　ちぎりすてられた　つながりをもとめ
　(きょ)こうのせかいへ　のばしたゆびさき
　さまよいもがいて　なおもからまわる
　むおんのしじまに　なみだはこごえた



　◎ああ　それでも　わたしは



　わたしはここだと　(りょ)うてをのばそう
　いつのひかだれか　にとどきます(よう)に
　わたしはここから　うたいつづけよう
　こんがんあいがん　たんがんねんがん