A
ひたすらに 森から本を
図書館に届ける毎日
受付が それを受け取る
いつの日か 館長に渡る
B
昼過ぎに窓から
顔を覗かせて
演奏(ギター)と歌声(メロディ)を
こそこそ ニヤニヤ
耳を傾ける
A
とある日に 音楽が消えた
受付の後ろを覗いた
本を読む 人がいなかった
次の日も 人も音も無い
B
朝起きて窓から
紙の飛行機を
飛ばしてみたけど
受付の人が開いて
涙を零した
S
「としょかんちょーせんせーへ
おうたがききたいです」
私のこと知らないから
返事こないと思うけど
本に飛行機を挟んで
生きた年だけ
毎日届ける
C
10年も50年も100年目も
信じていた
S
「としょかんちょーせんせーへ
おうたがききたいです」
手紙の数 約3万
本は今回 届けない
次も飛行機を挟んだ
本は届けない
受付がいない
届けられない
E(出来るならA)
館長が まだ戻らない
私はまだ死ねないから
ずっと紙を折り続ける
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