春の香りに新たな始まりを期待する人もいれば、
変わらない日々の延長線上だと思う人もいる。
どちらにせよ、きっとこれから擦れていく心を
この色で染められますように。



色擦れ

瞼裏、朱色に染まる

気だるげな体を起こす

ぼやけ眼でテレビ見る

髪はまだ直さずにいる

陽だまりが頬を染め上げる

肺を温かさで満たす

希望に満ち溢れてる

人々を傍から見てる

使い込む色鉛筆

削れて、色は擦(かす)れて

何色か分からなくなる

それが怖くって

鮮やかな感情は

こぼれ落ちて、くすんでいくの

芯絶えた鉛筆に

軌跡は残せないの

何もかも消える前に

誰かの心に残れるよう

私色は擦れる

カサブタは膨らみ目立つ

逸らす目にも限りはある

なので、お布団の中いる

陽の光は眩しすぎる

ひび割れた心潤す

打ち水は七色魅せる

鮮やかすぎて眩暈する

独り言は宙に浮かぶ

使い込む色鉛筆

削れて、色消え失せて

私色、無くなることを

みんな願ってる

鮮やかな感情は

こぼれ落ちて、くすんでいても

握れなくなるまで

私を削ってでも

彩りは甦る

心と筆が折れるまで

私色染めてく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

色擦れ 歌詞

閲覧数:76

投稿日:2023/03/31 22:45:41

文字数:508文字

カテゴリ:歌詞

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