Aもう、前のめり アスファルトに吸い付く足
鉄臭い街に溶け込んだ 僕の今日は昨日
もう、帰りたい どうせ部屋では独りだし
笑いかけてくる友達も 一番は他に居て
*
B今月で3冊目 鞄が重いのは本のせいか、なんて
自虐もそろそろ笑えない
*
S机の上に立って 窓を突き破って
地面を蹴ったら 空が飛べた
何も聞こえない 何も言わない そんなところで
星を眺めて燃え尽きたら
どんなに楽だろう
*
Aキンコン、前のめり チャイムが頬を叩きだし
記憶が確かに残るのは 本の内容だけ
*
B結局は退屈で 自分一人来なくてもまいっか、なんて
自覚もそろそろ耐えられない
*
S大声で叫んで 高いとこに登って
地面を蹴ったら 空が飛べた
何も感じない 何も見えない そんなところで
やっぱり独りなんだなって
胸の奥が痛い
*
C弱虫 負け組 根性無し
自分で自分を追い詰めては 悲劇のヒロイン面晒して
自分が嫌になるよ
*
S大声で叫んで 端にうずくまって
地面叩いたら 空が見えた
*
S独りの世界なんて 寂しがりの僕は
それこそ耐えられず 死んじまうよ
文句ばっかりでもさ 屁理屈ばかりでもさ
終わりにはしたくないよ
O我儘だな。
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petnoka
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★文字数と楽節について
楽節という言葉をご存じでしょうか。
曲の、一つのまとまりを感じる一部分です。
つまりはAメロ、Bメロのことだと思ってくださって結構なのですが、
これにはある決まった長さがあります。
一般には8小節。これを大楽節といって、
8小節単位にメロを換えると綺麗に曲がつながっていきます。
この綺麗な切り替わりは、4小節でも実現が可能で、こちらは小楽節といいます。
今は大楽節の方で話を進めます。
ということで、歌詞も楽節の8小節を念頭に置いてAメロBメロと作っていく方が、
何より 楽 師 に ア ピ ー ル で き る ことです。
では具体的にはどう書いてゆくか。
もうおわかりかと思うのですが(^^)
メロ毎に偶数行で書くのです。
実にそれだけ(笑)
楽節については以上です。
なお、各メロにおける文字数についてですが。
1行当たり何文字書いても多分大丈夫でしょうが、
例えば【1A】と【2A】の各行での「ズレ」は、
プラスマイナス1文字が無難です。
2文字以上ずれていると、楽師によっては協力してくれません。
以上、それこそ熟々と書き連ねてきましたが、
詩に比べて詞はサウンドの制約がある以上、
考えて書かなければならないこと、伝わりましたでしょうか?
なお。
もしあぼさんが、この先シンガー・ソングライターを目指すなら、
作詞における多くの問題は氷解します。
なぜならリズムもテンポもみんなやりたいようにできるのですから。
ただ、この場では詞を書いて曲を他に望むわけですから、
他、つまり作曲者が作曲しやすいと思う詞を書くべきです。
自由な形式の詞を書きたいと望むのは、
詩人なら誰しも思うこと。
でもコラボなので、他人を生かしつつ、
自分の創造性を発揮できるようになりたいものです。
2012/11/01 20:30:55
petnoka
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「もう」の方が言いやすくないですか?
言いやすい言葉は同時に歌いやすい。
ので、「伝えたい言葉であって発音もしやすい」言葉を探して、
歌い出しなど目に付くような(その歌にとって特徴的な)箇所に
そういう言葉をあてがうようにすると良いでしょう。
次。文字数について・・・は次のメッセに。
2012/11/01 19:56:24
petnoka
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★使う言葉について
作詞の教科書などを見ると、よく
「伝えたいことは1番の歌詞の中に網羅せよ」と書かれています。
何故かというと、
1番がつまらないと、リスナーが飽きて2番3番と聞いてくれない
からだそうですよ(^^)
最もメッセージを伝えやすいところは、
ご存じのようにサビのところ。
サビのフレーズでリスナーを共感させることができれば、
作詞者の1勝(^^)
次に、出だし・・・というか1番の一番最初の歌詞。
ピアプロでの歌詞の一覧を見ていただければ一目瞭然ですが、
あの一覧では、最初の歌詞しか見えませんよね(笑)
アレを見て作曲者は大体当たりをつけていると言っても過言ではないです。
現実、petnokaがコラボしたある作曲者さんがおっしゃっていました。
petnoka自身少しばかり作曲もするのですが、
その立場で歌詞の一覧を見ると、なるほど
見た感じで曲を付けやすそうなのと付けにくそうなのが並んでいるように見えます。
そういう意味で歌い出しの言葉もまた大切。
よく、
「ねぇ」とか「もう」とかから歌い出す歌詞を見かけます。
「ねぇ」と言われたら、
「何を語りかけてくるのかな?」と思って「何?」って聞いてみたくなるし、
「もう」という言葉を聞いたら、
「何かが終わってしまうのかな?」って思ってしまいませんか?
この出だしの言葉だけで、歌詞の世界に半分引きずり込まれそうになります。
では、歌い出しが例えば「パラジクロロベンゼン」とかだったら?
は?歌の世界に何その有機化学。場違いちゃうの?って思いません?
ウタは、事実を冷静に伝えるものではなくて(笑)
あぼさんのこの歌詞のように心情を訴えるものです。
だから歌用の言葉は、情感の熱い言葉を選ぶと、リスナーに共感してもらいやすいのです。
【1A】の出だしと【1A'】の出だしを比較してみてください。
【1A'】「もう」は上述のようにリスナーを引きずり込むことができて、こっちはgood!です(^^)
一方、【1A】の「ほぼ」は?この言葉を聞いたリスナーは、何を想定するでしょうか?
ぶっちゃけ、「?」しか頭に浮かんでこないのではと思います。
もう一点。「もう」と「ほぼ」と、それぞれ声に出して比較してみてくれませんか。
・・・続きます。
2012/11/01 19:55:55
petnoka
ご意見・ご感想
文字数とメロ段落名を記した形を記載しておきます・・・
Cメロ以外は1行1小節で歌えるはず・・・
【1A】
7 ほぼ、前のめり
12 アスファルトに吸い付く足
13 鉄臭い街に溶け込んだ
9 僕の今日は昨日
【1A'】
7 もう、帰りたい
10 どうせ部屋では独り
11 笑いかける友達も
10 一番は他に居て
【1B】
10 今月で3冊目
15 鞄が重いのは本のせいか、
7 なんて自虐も
9 そろそろ笑えない
【1S】
10 机の上に立って
9 窓を突き破って
8 地面を蹴ったら
6 空が飛べた
8 何も聞こえない
7 何も言わない
7 そんなところで
7 星を眺めて
6 燃え尽きたら
9 どんなに楽だろう
【2A】
9 キンコン、前のめり
10 チャイムが頬を叩く
8 覚えているのは
9 本の内容だけ
【2B】
10 結局は退屈で
14 自分一人来なくてもまいっか、
7 なんて自覚も
10 そろそろ耐えられない
【2S】
9 大声で叫んで
10 高いとこに登って
8 地面を蹴ったら
6 空が飛べた
8 何も感じない
7 何も見えない
7 そんなところで
7 やっぱり独り
6 なんだなって
9 胸の奥が痛い
【C】
14 弱虫 負け組 根性無し
14 自分で自分を追い詰めては
14 悲劇のヒロイン面晒して
10 自分が嫌になるよ
【3S'】
8 大声で泣いて
9 端にうずくまって
9 地面叩いたら
6 空が見えた
【3S】
10 独りの世界なんて
9 寂しがりの僕は
9 それこそ耐えられず
6 死んでしまう
7 文句ばっかで
10 文句ばっかりでもさ
10 屁理屈ばかりでもさ
11 終わりにはしたくないよ
【outro】
6 我儘だな。
2012/11/01 19:18:04