泣き腫らす朝に撫でるように囁く
君の声 追いかけて
この日陰を知ったの
ビビッドの景色より
黒く小さな嘘を吐く君の方が本物と思った

暗い部屋を脆く繋ぐ三本線の向こうで
君と目が合った

春空に呟いた拙い感情も
メールに全部打ち込めば君に届く気がした
途絶えた会話の続きをずっと待ち続けて
ゆっくりと目を閉じるの

真夜中0時のコンタクト
高揚 臆病との混線が
ほら初期症状 通信障害
再送 一方向 これ以上は限界?
ああもう常套句の応答
平行 抵抗できずにEND
エゴイスティックに任せるままに
いま電話してもいいかなぁ
CDMA 3G
二人きり縋りつき 世界の中心
誰にも言えないリンクを貼って
心中のようなフリーフォール

「あのね、明日の放課後、話したいことが」

その声が毒のようで
偽りの君を好きになってしまったの
受信箱の言葉が脈打って
傷を広げていく

秋空に閉じ込めた不器用な言葉も
巡る電波に乗せたら君に届いたのかなぁ
叶わない告白をずっと消せないまま
空白の時間が過ぎる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

200X / 双葉湊音

双葉湊音オリジナル曲「200X」の歌詞です。
ところどころに2000年代っぽい要素を散りばめています。

閲覧数:75

投稿日:2025/06/01 19:36:53

文字数:447文字

カテゴリ:歌詞

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