突き放そう
冗談に呑まれた痕跡と、
無垢な背徳精神を。
白んだ羞恥に晒され うなされて
「ねえ、どーしよう。」
『もう、包囲模様。』
既に黒くして有耶無耶にされた
この純情が、また痛みを嫌っている。

…拭い去ろう
凄惨に撒かれた救いはもう、
掬う腕を失ってんだ。
“傷んだ言葉”は今にも
朽ちてしまいそうだった。
もう知らない。要らない。
…し死なないからさ。
なんべんも言わせないでおくれよ。
その『なんで?』が何度も
傷口を覗き込んでくる。

宙に舞った鋭利な何か
傍に散った綺麗な彩色
目に映ったあの情景は
渇き切った 妄想劇 だ
結局逃避したって
現状は癒えないのにさ
嫌になってまた繰り返してさ

痛いのをあげよう!
強く惨くすごく嘔吐く
様な 異様な 過ちを全部!
痛みを知って、苦痛を知って
強くなってくじゃない?
「最っ高じゃんか…!」
どうせ、堂々消える運命さ
真っ暗くても心配ないさ
ゆらゆら ふらふら
笑えないくらいの不幸をあげるよ。

朦朧と掴みかけた、救済の手を振りほどいて
耄碌と創り上げた、偽りの感情を砕いて
猛毒に浸かりきって、何のことだか分かりゃしないな
もうとっくに疲れきって、過去のことなど見えやしないわ!

「嗚呼もう、呆れ気味だ。」
痛んでいたんだ、
生ぬるい “哀情”が。
「ねえもう、冷める頃かい?」
そろそろ 激痛に慣れてきたんでしょ。

ああ五月蝿い!五月蝿い。
…し五月蝿いなあ。
しぼみかけの罪がまた劈いてくる。
『もうしのうか。』
絶えない惰性と 便利なジョーク
吐いてさ。

『明日はきっと明るくなる、
どんな夢も全部叶う、
勇気出して 希望持って、
上を向いて歩いてこう。
…挫けないで 泣いてないで、
…縋りつくな 怖気付くな。
消えて罪を隠すつもり?』
「...。」

縋りついた センチな甘味
怖気付いて また刻んで
こびりついた 脳裏の声明に
また竦んで 喚いてしまった。
結局浪費したって
罪状は消せないのにさ
嫌になってまだ繰り返してる。
る。
...る?

“痛いよ”をあげよう!
酷く魅力的で抉る
様な 異常な 誤りを全部!
期待を切って、“シタイ”になって
弱くなってくのかい?
「最低ばっか…!」
どうせ、堂々増えるんだから。
消去出来ない この罪科は!
ほらほら ほらほら
笑えるくらいの“赦して”をあげるよ!!

朦朧と掴みかけた、救済の手をまた離して
耄碌と創り上げた、偽りの感情をもどして
猛毒に浸かりきって、なんのことだか分かりゃしないな
もうとっくに疲れきって、最期の『「二文字」』も消えちゃってんだ…!

突き返そう
冗談に呑まれた痕跡と、
無垢な背徳精神を。
「悼んだ言葉はいいから消えてくれ。」
…忘れ去ろう。
散々に打ちのめされてきた
思考は今日も眠っていた。
終わらない夢をみて、
捨てた生涯に身を任せ、
祈ろう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

鎮痛罪 - 歌詞

閲覧数:151

投稿日:2020/02/15 21:12:15

文字数:1,220文字

カテゴリ:歌詞

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