降り続く雨音を掻き消すように　君は呟いた
「もう戻れないの？」なんて　答えはきっと変わらないのに
君の言いたいことは全部分かってたよ
でも聞きたくない　だって心が揺れてしまうから

どうか泣きそうな顔で笑わないで
僕も辛くなってしまうから
あの日交わした僕らの約束は
色褪せてもう二度と戻らないまま

振り向かずに歩き続けようとした　止まってしまったら
「ここが終着点」だと　気づいてしまう　そんな理由で
本当は一歩も進めてないってこと
気づいていたんだ　きっとどうしようもないくらいに

もう「傍にいて」なんて言わないよ
君に頼りすぎてしまうから
あの日隠した僕らの真実(ほんとう)は
モノクロの不安定な世界の中に

『もしも一つだけ願いが叶うなら　僕はこう願うよ
「君は幸せになってください」』

どうか泣きそうな顔で笑わないで
僕も辛くなってしまうから

泣かないで　幸せでいて
僕のことは忘れてもいいよ？
あの日交わした僕らの約束は
色褪せてもう二度と戻らないまま