流石にずっと素っ裸のままでいるのはおかしい。
俺はデブが用意していた下着及び服を着た。
下着はちょっとピンクっぽいブラとパンツの上下。これもきっと何かのアニメの服なのだろう。学生服のようにも見える服だ。赤のスカートに赤のネクタイ、白のブラウス、紺色のブレザー。
「あああああぁ、可愛いなぁあぁぁ!写真撮らせて!写真撮らせておぉぉ!」
撮らせてって言うから許可を得てから撮るもんだと思ったけど、俺の返答なんて待たずにパシャパシャとフラッシュ炊きながら写真を撮りまくるデブ。
「これからどうすんだよ。悪と闘うって結局なんなのさ。っていうかお前の悪と闘うっていう『遊び』の為に俺が存在するとかマジで虫酸が走るんだが。っていうか俺、家に帰りたい」
「ん…んん~…」
デブはそこらへんを歩きまわって何かを探しているようだ。分厚い本の下のほうに眠っていた黒い何か。リモコンだ。それを引っこ抜いてテレビを付けた。テレビはニュースの途中だった。何か、事故みたいなのが映っている。
「この時間にニュースやってんのか~。凄い事故だな」
テレビには高速道路で数台の車が玉突きをしていて、先頭のほうは真っ黒に焦げた車が数台並んでいる。真っ黒に焦げた車…。
「この自動車事故で15名の人間が死んだよ。政府はまだ事故としてしか発表していないけど、これはテロなんだ。そして…」
俺はデブが俺のほうを見つめたので思わず目を逸らしてしまった。テレビからも目を逸らしてしまった。
俺はこの車に見覚えがある。
俺の乗ってた車…。
俺が家族と一緒に乗っていた車…。
「君は死亡した15人のうちの一人だ」
俺はつばを飲み込んでいた。
「…俺の家族は…?」
テレビ局のヘリは事故の先頭のほうの車両を映していた。そして、デブは2番目のワゴンを指さした。黒焦げになっているけど、間違いなく俺の家族の車だ。ナンバーがそうなってる。
「この車に君と君の家族が乗っていた。この黒焦げになっている車2台の生存者はいない。君を除いてね」
1 ドロイドバスター・キミカ誕生 7
http://d.hatena.ne.jp/ciima/ やっぱりいとうのいぢさんの絵はいいですね\(^o^)/
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