鳥の歌を聴いて、虫の声を聞いて、
花が咲いたとか、空が青いとか、
そんなことを話す。
君とはそれだけで良かったんだ。
だけどいつしか、僕の中に赤い花が咲いて、
それがとても小さく、ただ醜く思えてしまった。
ねぇ、コンスエロ!
どうか教えてくれないか。
こいつは何と言って、
どうしてここにいるんだ?
ねぇ、赤い花!
どうか枯れてはくれないか。
お前がそこにいると、
なぜだか苦しいんだ。
ある日風が吹いて、強い雨が降った。
あの花は枯れて、星も見えなくて、
僕は独りになった。
君はいつの間にかいなくなった。
そしていくつか、君のいない朝と夜が過ぎて、
あれがいかに綺麗で、愛しいかを解ってしまった。
ねぇ、赤い花!
どうか答えてくれないか。
お前は実を知って、
それでいて咲いたのかい?
ねぇ、コンスエロ!
どうか教えてくれないか。
どうして何も言わず。
僕が悪かったのかい?
ねぇ、コンスエロ!
どうか教えてくれないか。
こいつは何と言って、
どうしてここにいたんだ?
ねぇ、赤い花!
どうか咲いてはくれないか。
お前がここにいると、
なぜだか暖かいんだ。
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