音のはじまり
ふるえるのどで
こたえて となえて
あなたを 追い越した
20回目の夜に
影を踏んでよ
いまでもぼくは
ふるえて とまれない
あなたの隣でとどまる水が後ろを引くよ
あがいてもがいて手を伸ばしてもいつまでたっても苦しいの
からめた足でほどいた舌でつないだ眼で
あなたはいつでも間違ってない
それでも 夜はおわる
20回目の夜は
めざめだ
あなたに雪いだ最後の水で幕を引くから
そうだ本当だったら立ち止まってない通りすがりのはずだったのに
からまる足でもつれた舌でとろけた眼で
「それでもここにいたい」と思ったのだ
あがいてもがいて手を伸ばしてもいつまでたっても苦しいから
からめた足もほどいた舌もつながる眼も
あなたはいつでも正しかったね
きっと運命じゃないあなたに告げた遅すぎたぼくだったから
正しい道も正しい欲も正しい愛も
そんなのもういらない と 思ったのだ
あなたにぜんぶあげたかった
あなたでぜんぶになりたかった
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