廃城と錆びた臭い スプリンクラーが水を撒き散らす
濡れた街 傘の大行列 湿る展望台
ずぶ濡れのコートの襟 正す男 冷めた瞳の奥
熱 霧 揺れ、全て喰らい尽くした

牢獄の主が言う 「とある少女をお前に預ける」と
あどけない表情の向こうを見透かしてしまった
男は生き抜く術、汚れた知恵 教えて身を消した
時間、日は流れて 彼女は変貌を遂げていく

誰も知らない いらない あの日のような雨が降った
もう聞かない 言わない 見たくない全てを捨てたい

露の帳 涙は溶けた

匙を投げた神を殺したら叶わない願いでも受け入れられるかな
あなたは今雨降りの中で 目の奥の寂しさをまだ抱えてますか?
私は何処へやら

タービンの喚く声 煩わしく頭で木霊する
七色のサーチライト照らす 触れた感情灯
ぽたり落ちる雫は無色透明で何も映さない
白日の夢の中で泳いでいたかった

明けない 暮れない 街でたまに息を忘れかけ
蝋燭の明かり ゆらり 水面で浮かんでた

彼の記憶 近くて遠かった

雨は止み熱を帯び 時計塔から鐘の音が響いていた
蜃気楼の向こうで 懐かしい匂い 束の間の安らぎ

何故夢は儚いのでしょう

忘れないよ 記憶に誓うよ 呪われたこの街を受け継いでゆくから
私は今 雨上がりの路地で冷めた目のフリをした

「貴方を真似したのよ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

雨と記憶とメメントモリ

雨と記憶とメメントモリの歌詞です。

閲覧数:642

投稿日:2014/06/01 23:32:55

文字数:566文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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