「有珠!?」
バン!!
病室の扉が乱暴に開かれる。
「ふふふ。遅いよ?有紗サマ」
「有…紗」
「有珠!?…夢羅、貴様!!!」
有珠は色んな所から血を流している。
そして、夢羅に担がれている。
「有珠サマは回収させてもらうよ」
「させない!!」
有紗は、殺戮モードになるのを必死に抑えてながら、叫ぶ。
「無駄だよー?"あの人"の命令は絶対だよ?」
「黙れぇぇぇえ!!」
「!?」
夢羅の腕が吹っ飛び、分解する。
「…な?プログラムが消失した!?」
夢羅はプログラムが完全に消え、驚く。
「私達は、二人で一人だよ?完全なる支配力を持つ」
「!!?」
夢羅が倒れる。
今度は片足のプログラムが消失する。
「!!?」
「有珠さんは返してもらいますよ?」
帯人が、アイスピックで夢羅を貫く。
「僕がそんなんで消えるはず…!!?」
傷口から分解が始まる。
「残念。あず兄から貰ったウイルスを使ってみたの」
傷口からウイルスが侵入し、プログラムを上書きしていく。
結果を言えば、完全なる消滅。
二度と復活は出来ない。
「どう?消えて行く感覚は?」
「最悪だよ」
夢羅は消えた。
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