アスール　inst

変わり映えない日々を歩く
この陽光を遮って
同じ色の景色を
目に焼き付けていた
青色が好きだった
何者にも縛られぬような
そんな青の自由さに
昔憧れていた

あの日見上げた空を
思い出した
何時の日の思い出だろう
疾うの昔に忘れたけど
僕は今日も歩いてる
遥か彼方浮かぶ雲は
知らぬ間にいつか消えて
残され立ち尽くした僕は
不意に上を見上げていた

果てしなく広がる海と
青く澄み渡る空を
眺め僕はまた今日も
一歩ずつ歩いて行く
変わらない世界に立って
昨日の事なんて見下ろして
水面に映るこの世界を
また今日も生きていく


目に焼き付けた風景は
輝く思い出では無く
ただ一瞬で過ぎ去る
儚く脆い物だった
いつか旅に出たかった
知らない世界を見たいから
そんな事を思うのは
この世界が好きだから


あの日描いた夢はいつまでも
色褪せず輝いている
変わらない世界に飽き飽きしてても
まだこの世界に生きていたいと
願うからまだ前を向く
瞼を開けた先に広がる青い世界

どこまでも広がる空と
白くたなびいたすじ雲を
眺め僕はいつまでも
そこに佇んでいた
昨日の後悔は置き去って
輝く明日を迎えに行こう
凪いだ海へ足を踏み出した
水面が揺れていた

こんな拙い僕らに
生きる価値はあるの？なんて問いかけは
意味が無いんだよ
生きるだけでそれだけで良いじゃないか
霞む蜃気楼の中を歩くような
そんな未来でも
いつか胸を張り笑えるような
未来が待っている