突き刺す光と影
無口な闇に溺れ
心が解(と)けてく

そっと問いかけた
「貴方は何を探しているの」

ニヤリと歪んだ唇
手をかざした先に怯え
虚無と哀と見つめた両目は…


震えだすカゲロウに
呟いたただ独り
糸が解けて(ほどけて)いく

そっと囁いた
「貴方に私はあげないから」

ニヤリと歪んだ両目が
私を捉え放さない
狂気に満ちた瞳に震え…

蝕んでく心の隅
少しずつ奪われえるような
「放して」と叫び続けて、る


貴方には奪われないわ　私は誰にもならないの
貴方はただ笑っている　怯えてる私を見て
私は弱さを隠した　ただ必死に隠して
それでも貴方は嘲笑い続け

いつの間にか現れてた　私によく似ている貴方
憎悪に満ちたような　負の世界抱えて
一言も喋らないで　ただ私に近づいて来て
やっと呟いた？
「　代　わ　る　わ　ね　」


逃げるように目を逸らす
真実は闇に堕ち
記憶が解(と)けていく

そっと視線合う
「貴方は何を求めているの」

ニヤリと歪んだ表情
少し寂しげな顔した
私はそれに少し戸惑う…


貴方には奪われないわ　私は誰にもならないの
貴方はただ笑っている　怯えてる私を見て
私は弱さを隠した　ただ必死に隠して
それでも貴方は嘲笑い続け

いつの間にか現れてた　私によく似ている貴方
憎悪に満ちたような　負の世界抱えて
一言も喋らないで　ただ私に近づいて来て
やっと呟いた？
「　思　い　出　せ　」


貴方は私の影　負の感情から生まれた
貴方はもう一人の私　逃げ続けた私の
犠牲は貴方に圧し掛かる　逃れ逃れに離れて
ずっとずっと呑まれまいとしたのは　貴方ね

創造していた貴方を　創り出した人格
逃げ場所はもう１人の私　憎しみを持った貴方
赤の目は私捕らえ放さないと決めたの
私はもう良いわ　罪滅ぼしだわ

アタシは紅くなる　憎しみをただ抱えて
闇に消えていくわね　満月を見上げて
ニヤリと歪んでく心の隙間には
元の人格のアンタは消え去った…