アルビレオ
脆くて儚い 優しい光は
キミの願い
止まない雨雲の向こう側に
星が今も輝くこと
誇らしげに語るキミが 少し
僕には煩わしかった
転び傷ついた二人に
延べられる手などなかったから
共に肩を寄せ 支え合うように
生きてきたのに
「 星に願いをかけても
何一つ叶うわけない 」と
吐き捨てた僕を 抱いた腕が
温かくて泣けるな
ただひとつ叶うなら キミの幸せを
僕は願う
それなのに何故なんだ
僕だけがここに残され
キミが星になるなんて…
止まない雨雲を見上げながら
私は星を探してる
弱りゆくキミを治す術など
もう無いことわかってても
何でも良い すがれるなら
この命だって捧げよう
キミのために私ができることが
何かあるなら
命を拐う死の風
冷めゆくキミの身体 抱いて
私は祈るしかできないと
嘆きながら叫んだ
「 神さま 叶うなら
私の命をあげても良い…!! 」
双子星(アルビレオ)が昇る
雨はもう上がっていた
独り キミはもういなくて
その意味を問う
僕が叶えたかったのは
ただキミの幸せだったのに
空に手を翳した
その先で 瞬く星
見つめた
『 離ればなれになったって
私はキミの側にいるよ 』
見えない雨雲の向こう側で
キミの星が輝く
どれほど どれほど
離れていようと
どれほど どれほど
遠くへ行こうと
響き合う光は 想いは
消えない ずっと…
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