アルビレオ


脆くて儚い 優しい光は

キミの願い


止まない雨雲の向こう側に
星が今も輝くこと
誇らしげに語るキミが 少し
僕には煩わしかった

転び傷ついた二人に
延べられる手などなかったから
共に肩を寄せ 支え合うように
生きてきたのに

「 星に願いをかけても
 何一つ叶うわけない 」と

吐き捨てた僕を 抱いた腕が
温かくて泣けるな

ただひとつ叶うなら キミの幸せを

僕は願う


それなのに何故なんだ
僕だけがここに残され

キミが星になるなんて…


止まない雨雲を見上げながら
私は星を探してる
弱りゆくキミを治す術など
もう無いことわかってても

何でも良い すがれるなら
この命だって捧げよう
キミのために私ができることが
何かあるなら

命を拐う死の風
冷めゆくキミの身体 抱いて
私は祈るしかできないと
嘆きながら叫んだ

「 神さま 叶うなら
 私の命をあげても良い…!! 」


双子星(アルビレオ)が昇る
雨はもう上がっていた
独り キミはもういなくて
その意味を問う

僕が叶えたかったのは
ただキミの幸せだったのに
空に手を翳した
その先で 瞬く星
見つめた

『 離ればなれになったって
 私はキミの側にいるよ 』

見えない雨雲の向こう側で
キミの星が輝く

どれほど どれほど
離れていようと
どれほど どれほど
遠くへ行こうと
響き合う光は 想いは
消えない ずっと…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アルビレオ

応募し忘れましたので。

閲覧数:245

投稿日:2017/06/26 09:08:04

文字数:610文字

カテゴリ:歌詞

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