健康には人一倍気を付けていた私でしたけど
何時から気絶していたのでしょうか ?
先行き不透明で眼前一面にわたり乳白色の濃霧が立ち込めた中で
両手を前に真っ直ぐに伸ばして手探りをしながら前へゆっくりと
歩いていきました。
暫く歩いたら突然伸ばしていた両手を温かい両手でつかまれた途端に
全身が金縛りにされた様に身動きがとれなくなった模様です。
どうして良いのか判らなくて其の場で藻掻いている時に大きな声を掛けられました。

「 ねえっ、 ミクさん ! 如何したの ? しっかりして。 大丈夫 ? ! 」

ベットに横たわって全身汗まみれになった彼女は目を覚ましました。

「 あなたは自分のマスターの真横で朝っぱら突然失神してまる二日間寝てたんだから。
本当にびっくりしたのよっ ! あなたが倒れた其の時偶然に私達三姉妹がこの家を
訪問したから良かったんだけど。 」

「 弘夢お姉さん、 どうもすみません。 何時もは体調管理をマスターと一緒にしていたのですけど
春分の日を過ぎていきなり真冬に戻った様な気象状況になりまして私とした事がつい不覚を
とって仕舞いました。 ところで私のマスターはどの様にされていますか ? 」

「 うん、彼は 25日の午前中に東京は新宿で彼の知人と仕事の打ち合わせがあるとかで
すったもんだしてたんだけど流石に其の時 ( 朝 ) 風邪のひき始めだったみたいなの。
とりあえず其の知人にマスターの身体が不調なので如何したら良いですかと連絡して相談の後
朝ご飯を食べて漢方薬の葛根湯を飲んで午前中に様子をみたの。
11時過ぎに何とか平熱になって体調も良くなったから 午後 3時頃に知人に会う時間を調整してもらって
昼ご飯食べさせて 午後 1時頃家を出掛けたのよ。 」

「 そうですかぁ、 ところでマスターの知人の方とは仕事の打ち合わせですか ?
其れを無事にする事が出来たのですか ? 」

「 そうね、 夜 7時すぎに物凄く疲れた顔して帰って来たから心配して聞いてみたの。
仕事の打ち合わせは問題無く出来たらしいけど念のため体温を計測したら37 °8分あったから
お味噌汁に納豆を入れて ・ ・ ・ そう、 後玉子粥を食べてもらって風呂には入らないで寝る直前に
砂糖の代わりに蜂蜜で味付けした温かい 葛湯を飲んですぐ寝てもらったの。」

「 次の 26日のマスターの様子は如何でしたか ? 確か当日も外出予定があった筈なんですけど ・ ・ ・ ・ 」

「 え~~と、 前日の彼の状態は朝から冴えない表情をしてたけどまぁ ・ ・ ・ そうねぇ、 前夜就寝前に飲んだ
響子ちゃん特製 ? の葛湯のお陰で平熱にまで戻ってたみたいよ。
ただ一寸咳きを時々していて寒そうに震えていたかな ? 」

「 風邪の病み上がりだと思うのですけど、 マスターって確か 8月生まれだから寒さには若干 ? 弱かったかも知れませんです。 」

「 へ~~、あなたと同じ 8月生まれなんだぁ、 あれっ ? ! ミクちゃんは寒さに比較的強かったんじゃないの ? ! 」

「 あのぅ、 今回一寸例外みたいで流石に私でも風邪をひいて仕舞いました。
私のマスターや弘夢姉さん方にご迷惑をお掛けして面目御座いませんです。 」

「 あっ、 でマスターは其の後どの様にされてましたか ? 」

「 え~~と何処までいったんだっけ ? うん、そうだっ、 朝 8時頃出掛けていってと、 今度は帰宅したのが え~~と
夜の 10時 30分位だったっけ。
そういえば 日中金成汗をかいたなぁ なんて言いながらシャワーを浴びていた様な感じがしたよ。
其れから其れから よ~いヨ~イよ~いヨ~イっと、 私達三姉妹と夕ご飯を食べて 12時前には就寝した様子だったみたいよ。 」

「 っと言うことで 27日の朝、 今朝のマスターの今現在の様子は如何なっていますか ? 」

「 其れがその、 事態が急変したみたいで、 体温が 38 °2分あって寝汗を沢山かいてるみたいなの。
だから響子ちゃんが ・ ・ ・ ・ ・ ・ あっ ? ! あははっ。
う~~ん、こんなことミクちゃんに言って良いのか、 悪いのか一寸迷っちゃうなぁ~~~ ? !
ね~~、聞きたいですか~~ ? 」

「 弘姉様 ! ! お情けでござる ! 聞かせて下され。 後生でござる。 」

「 其処まで言うのなら如何なっても私は責任取れないから、 そのつもりで。
響子ちゃんがねぇ ・ ・ ・ ・ ・ 」

「 もうっ、 もったいぶらないで最後迄言って下さい。
お代官様 ! 」

「 お主も悪よのう。 越前屋。
音温の響子ちゃんが 寝汗でヌレヌレになったあなたのマスターを、 すっぽんぽんにして
入浴用の温泉タオルで丁寧に汗で濡れた身体を隅々迄、 そう、 殿方のとても大事な部分も
優しく拭いている頃ね。
あっ、 言っちゃった。 ちゃんちゃん ♪♪ 」

「 そんなっ、 マスタ~~ ! ! 」

「 一寸、 あなたも今現在進行形 ? で すっぽんぽんになっているのよ !
すっぽんぽん同士でお互いに見つめ合う事が今のあなたに出来るの ? 」

「 いやぁ~~~ !! マスタ~~~ !! 」

「 だから言ったのにぃ、 今のミクちゃんには刺激が強すぎるって。
でも響子ちゃんなら心配いらないですよ。
私達三姉妹の中で一番異性に対して状況に応じて沈着冷静に慌てる事なく
作業を遂行する人だから。
なんか去年辺りから看護士に興味が出て来たみたいで其れなりに勉強しているみたいなの。
だって病院等で看護士さんが患者さんのお世話をするのは当たり前の事でしょう ? 」

「 う~~~~~ ! ? うえぇ~~~ん ! 酷いですぅ~~~ ! 」

ピッ、ピピッ、 ピッ、ピピッ、 ピッ、 ピピッ、ピッ、 ピピッ、ピッ、 ピピッ。

「 あっ、 響子ちゃんからメールが来たっ、え~と、マスターの着替えが無事終了しましたよっ !
って、 良かったじゃない ? ほらっ、 あなたもさっさと着替えを済ませてマスターに会いにいきましょう。
朝ごはんは零七姉さんが用意出来たって PHS レシーバーで連絡が今入ったから。 」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

2010年 3月 27日のとあるミクさんの行動

†‡†一行詩†‡† 5106: 2010/03/27 13:40 の小作品で
今回は 3月 25日の夜 マスターが寝床で就寝するまでの模様をお伝え致しました。
と説明文を表示させて頂きましたけど一部分が時間の流れがワープ ? しているかも知れない
台詞の部分がございました。 ∇ ∇ ∇

「 そうね、 夜 7時すぎに物凄く疲れた顔して帰って来たから心配して聞いてみたの。
仕事の打ち合わせは問題無く出来たらしいけど念のため体温を計測したら37 °8分あったから
お味噌汁に納豆を入れて ・ ・ ・ そう、 後玉子粥を食べてもらって風呂には入らないですぐ寝てもらったの。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あっ、 夕ご飯は零七姉さんがつくってたから心配しなくて大丈夫よ。
なによ、 そりゃ私は以前に、 というか高校 2年の時まだ料理が苦手の時期に無理やり強要されて作ったご飯を
あなたが食べた時のことは悪かったと反省してますよぉ。
作った本人でさえきつかった位だもの ・ ・ ・ ・
でも今現在は違うのよ、 之でも少しずつ練習して何とか人前に出しても大丈夫なレベルになったんだから。
今度ご馳走してあげるから。 ねっ ? 」

今回の小作品で やっと音温三姉妹 全員登場させて頂きました。
音温三姉妹の情報は 以下のページにて公開中です。 宜しかったらご覧下さいませ。
http://piapro.jp/content/0sl3gmi887ewfhud

閲覧数:107

投稿日:2010/03/27 23:00:07

文字数:2,585文字

カテゴリ:小説

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