拍手は小さく色は褪せて
訪れる人は皆 声顰め
今更緑は見れやしないのだろう
種を埋めて
水を撒いたあの人は いつしか
ここから居なくなっていた

あなたが立ち去ったこの場所は
わたしの生きる意味になった
つまらない花を育てて
くだらないその音で
育てられるのはただ自分だけ
人任せやめて声をあげろ
さあ 進もう
ここが居場所だ

何ごとにもめげない固さと
何ものでも貫く鋭さを
いつからわたしは 求めていたのかな

明日を待って
眠るとき あなたの声は遠く
響きを失って 散る

あなたが育てあげたあの花を
踏みつける声が嘲笑う場所
悲鳴は闇から闇へと
葬り去られたまま
花束になるその前に もう
鮮やかな色味は奪われて
ただ 静かに萎みゆく

あなたが這い上がるその場所は
わたしが逃げた 遥か彼方
ちっぽけで響かない音
それでも たより なの
いつかまた会えるその日夢見て
花束を捧ぐ影見つけて
「 それじゃあ またいつか 」

あなたが立ち去ったこの場所は
わたしの生きる居場所だった
ちっぽけな花を咲かせて
あなたに見せるまで
来るとき花が色褪せて
萎びて消えたって構わない
さあ 進もう
終わる旅路を

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Ipheion 歌詞

2021年6月23日投稿『Ipheion』の歌詞です。
YouTube:https://youtu.be/jxMm9jucArI
ニコニコ:https://nico.ms/sm38924537

閲覧数:159

投稿日:2021/08/11 12:38:02

文字数:505文字

カテゴリ:歌詞

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