水槽の水を空にして眺めてみても
底に居るのは生きる術を失くした魚
それでも僕の瞳よりは澄んでいた

電灯の熱に手をあて暖めてみても
指をくるむは機械式で無欲な明かり
それでも僕の泪は乾いてく

せめて最後の夢を囁きましょう
あんなに熱い 醒めない愛を
繋ぎ止めてくれた貴女のその胸に

誰が為の警笛鳴るか はたまた虚無の巡る運命か
烏滸がましくも意図して数多に捧げよう

天窓の枠を悪として睨んでみても
何時の日にかは惜しくも還らされる生命
それでも人は永久に流されてく

どうか最期の刻まで掴んでいて
注がれる侭 溢れる愛を
拒む腕など切り落としてその斧で

泡沫の魂が今 彷徨い逝くは暗い漆黒
慌ただしくも危惧して終と似つかわそう

祭壇は奇しくも伝えに準え大罪の仔羊を蝕む

誰が為の警笛鳴るか はたまた虚無の巡る運命か
烏滸がましくも意図して数多に捧げよう

この身を 贄として

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

誰が為

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投稿日:2022/06/03 13:33:08

文字数:393文字

カテゴリ:歌詞

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