二度寝の深い朝
頭痛と共に覚める
つけっぱなし
テレビとエアコン
請求書に怯える

シャワーを浴びよう
やめようか
どうでもいい悩み
いつの間にか
ずり上がっていた
輪ゴムが手首を締める

黒ずんだ指先
浮腫で抜けない右手の指輪
証だけど外しても
現状に変化なし、痛いだけ

君の着信履歴を見つけた
何かあったのかな
「伝言はありません」
なんだそういうことか
シャワーでも浴びようかな

生ぬるい空気
夏休み プール カルキ フラッシュバック
ああ
結局何も変わってない

顔を埋めて
いつまで息を止められるかな
ゴーグル越しに君が上がったのを見た



二度寝越しの散歩
光が頭を揺さぶる
トラックのクラクション
運転手の苦笑い

5年前のサンダル
変わらない足のサイズ
身長だけ伸びて
足元がぐらつく

切り忘れた前髪
目に染みる ちくちく痛み風が止んでも
どうせ私が歩けばまた揺れだす

君が私を見て笑った
「何その小さいダサイTシャツ」
今日は天気がいいから
汗染み洋服は洗濯中

昔のタンス
開いてみたら
その匂いに
少しだけ目が眩んだんだ

昔の写真
眺めてみても
何も変わらない私たち
が 別々に映っているように


過去を測る機械がないから
君がいなかったら
どうなってたかなんて
もっと幸せだったかもなんて

きっと解りはしないけど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

手首のあと

風呂でセンチメンタってる時に作った歌詞。
君といるのは、特別だけど、あたりまえ、みたいなくさい意味合いを込めた。

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投稿日:2009/10/29 14:00:59

文字数:576文字

カテゴリ:歌詞

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