ほつれてゆく結び目 そっと指の先でなぞりながら 見上げた月夜に 蝶は ひらり 舞い遊ぶ


この世を騒がす傾城なれど
ひとりの心を掴むことすら
できず また今宵もただ 嘘と欲重ねては
遊女が辿るその悲しい末路
閉じ込められつづけた籠の鳥
華やかな花魁 その裏に隠れた憂いを


溺れたのは一夜の夢
甘美な嘘と仮初めの恋情にその身を委ね 花弁を開く
やがて消ゆる運命(さだめ)ならば その最後まで美しく 何よりも気高く咲き続けていたいと


忘れさられたその契り抱いて
届かない月に胸を焦がして
捕らわれたカゴの中で羽などはとうに失くし
交わることなどありはしないと知りながらまた伸ばしたこの手に
浅き夢見続けては酔いしれた快楽



この胸に散った赤い花さえいつかは枯れゆく
甘い蜜に誘われた蝶の酔いも気づけば冷める
そうして独り残った夜に哀情をうたっては
はらりと落ちた一雫の涙


ほどけぬように結んだ糸は
あっさりと千切れ
蝶は嘲笑うように鱗粉を振り撒く

やがて終わる夢語りに求めていた温もりを捨て去って
美しく気高く今咲き誇る



ライセンス

  • 非営利目的に限ります

蝶々結び

歌詞募集に応募させていただきました。和風ロックな感じのものすごくかっこいい曲なのですが、合うような歌詞をと考えてるうちにいろいろ脱線してしまいました、スイマセン。

閲覧数:581

投稿日:2012/09/10 22:04:38

文字数:473文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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