心恋ふ幼いこの思慕を
占う紫陽花 摘まむ指
束の間の事と解っても
尚悲し性に 流るる

金魚の紅を剥がしてまで
雨に打たれ泣きを見た

アア、麗カニ散ツテミセマセウ
しゃなりしゃなりと三途を歩く
もう如何しようも無いのなら
この躰どうぞ 御好きになさって
注いだ銘酒に 浮かぶ毒の花


微かな鼓動を知らぬ振り
掠めた馨りが 傷を呼ぶ
永遠の夢と解っても
尚愛し人に 溺るる

嘘とは云わず願う様に
二人契り交わしたね

アア、淑ヤカニ鳴イテミセマセウ
しゃらんしゃらんと簪鳴らす
もう是以上は無いのなら
御好みでどうぞ 奪ってお行きよ
零した銘酒に 忍ばせた「好きよ」


仮初の晩 其方から きっと鮮やかに連れ出して
秘密で殺めた恋心 菖蒲のはなびらで弔った

どうか


アア、麗カニ

アア、然様ナラハヨシテオキマセウ
しゃなりしゃなりと三途を上がる
もう如何しようも無いのなら
この骨はどうぞ 貴男の御傍へ
散れや散れ、桜 美しい内に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

修羅と桜

花魁


意識して頂く程ではないかもしれませんが、映画「さくらん」にほんの少しインスパイアされてます。

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投稿日:2010/11/29 18:48:42

文字数:422文字

カテゴリ:歌詞

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